





①
セ『めぃ
久しぶり
こっち』めぃ『セイチャン

どこ行くの?』セ『…この時間、陽のたまる場所があるんだよ
森の奥に。。。』僕はめぃの手を引いて足早に森への途を急いだ
いつもの屋根裏部屋のあるバイト先は田んぼの真ん中の道を真っ直ぐ行ったところにある
その館には一本道なのだけれど農家の人達が作業に使っているあぜ道が真横にも一本クロスしているのだ
その途を西へと入っていく
めぃは今一つ気乗りがしないのか引っ張られるように遅れて付いてきている
僕は振り返りながら説明を始めた
『樹の根っこが密集している草木に囲まれた場所があって、そこに湿気が集まってくるんだ。
冬場でもお天気のいい日はポカポカあったかいから本とか読んだりしてるんだ。
めぃにしか話してないからみんなには内緒だぞ。』
めぃ『…う…
うんっ
』めぃは僕に駆け寄るとすり寄るように腕にしがみついた。
しばらく行くと大きな森が見えてきた。
蔦のからまりによって出来た入り口が三つ見える。
めぃ『… セイチャン… 3つあるよ … どっちに行くのほら…』
セ『当ててみなよ』
めぃ『…んー 。。。 真ん中っ
』めぃが子供のような口調で指差し答える
セ『ぶるぶるぶるるる・・・・ 』
めぃのクビを両手でつかんで…
セ『電気ショックっっ
ハ・ズ・レでっす』左右に揺さぶった
めぃは自分から大げさすぎる揺れ方をして
めぃ『目が回る~~っっ!ヾ(@@)ノ゙』
と、よたっている
セ『残念でした~。真ん中は池に行く道です。今度お魚でも釣りに行きましょう。
さぁ、次は二択です
2つに一つ確率は50/50 めぃちゃんどっち選びましょう』
めぃ『ん~~~ 』
めぃはおもむろに履いていたスニーカーの片方を脱ぎ、子供のようにわざと下手くそにへんてこりんな縦回転をかけて目の前に足で放った
靴はポトリと裏返しに落ちつま先が真ん中の道を指している
めぃ『まんな…
セ『ぶりぶりぶり、不正解』僕は語尾を食い気味にさえぎりながら、めぃの体を揺らす
セ『…さあ、どっち』
めぃ『… ん~ じゃあ…左』
セ『はっずれ~ 左は…
…
…
現実へのゲートでした。』
めぃ『…え …』
続