Birthday-ブログ/里奈 時をかける…《後》スマイル-ジュ SFシリーズ | 009-2さんのブログ

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☆フィクション恋愛ブログです 【執筆:4/7】







Rina*【後】




くちびるをかさねたまま おとこのコの手がのびてきて わたしの頬にふれた



記憶はそこまでだった






ふいに私の世界をやぶって声がとびこんできた




あかり『なに赤くなってんのービックリマーク なーにかよからぬ事を想像してましたねぇー (笑)』


りな『ちっ…ちっ ちがいますー あせる



めぃ『あはははー…ちっちっ…ハッビックリマークナンチャッテー(笑っ)』



かな『めぃ面白いわ~』




普段冷静なわたしもすっかり取り乱してしまった


そんな会話のさ中 チラ見すると 彼の笑顔と目が合った



私は目をそらしてしまったけど 彼の視線をずっと感じていた






陽も暮れかけた
あかりとの帰り道


手を振って別れた後
いつもの温室栽培されたラベンダー畑のよこをとおりかかると恒例のめまいがやってきた




『今日はひどいなぁ…



その場にしゃがみこんでしまった






目を開けると 彼 の顔がそこにあった




『大丈夫…?』




彼はわたしの頬にふれようと手をのばした




『きゃっ… 』




とっさにわたしは後ろにしりもちをついてしまった




『ごめん … 』




おとこのコはそう言うと スクッと立ち上がって 手を差しのべ わたしをひっぱり起こした




おしりをはらっていると彼のつぶやきが 頭の上から聞こえたような気がした




『そろそろ なおったし おいとましよう …
長居してはいけない
こころをざわめきたたせて すまない … 』


『じゃ…』



一言そう言ってわたしの手に一本のラベンダーを押し付けると ビニールハウスを囲む茂みの向こう側に見える家の方へと消えていった




それが彼を見た最後だった






後日



りな『やっぱり あの人知らない人だったのねぇ みんなで私の事 ひっかけたんでしょう?もー』



あかり『何の事ー?昨日は 風が強くなるからって 早く帰ったでしょう?』


めぃ『あはっ…?』






みんなの記憶を操作したのね …



でも なぜ?



なぜ



わたしの記憶だけ 残していったの?






そんな想いをかき消すかのように 今日もつよい風が吹いていた








*