変身の紗季~ブラックシンデレラ篇~③ ぁまのじゃく | 009-2さんのブログ

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『… はやく抱けよ… 』

『紗季 その髪型… どうした? それに その言葉遣い… いつもの… 』
『何だよ いいだろ …これが本当の わたしなんだよ …一回抱いたからって干渉すんなよ 』

そう言いながらも紗季は目を伏せた…



花音は僕のズボンをつかんでずっと泣いている


メンバー同士ならこんな口調でじゃれることは特段不思議な事ではない
しかし花音を泣かせてしまっている いつもとはやはり違うな…

そういえばここ最近また紗季の様子がおかしかった 前は僕の配慮が足りなかったからだけど…
今回も…?

気がつくと どこからくるのか 部屋の中には 黒い霧が うっすらと立ち込めていた



ここ…どこぉ…
紗季どうなっちゃったの …? 何にも見えないよぉ~ 憂佳ぁ …彩 花音~ みんなどこにいるのぉ…?怖いよぉ…紗季を一人にしないでよぉ~

……そうだ きっと …
紗季が自分の心を素直に表現しなかったから… セイちゃんは悪くないのに …だから
もう 気持ちを出せなくなっちゃったんだ
怖がってばかりいたから…出したくてももう出せないの?

もうセイちゃんに愛してるって言えないの…?

そんなの嫌だよ~~

苦しいよ~ こっから出たいよ~


誰か助けて… 助けて~
た…す …けて…


『じゃあ しょうがねぇな…無理矢理にでも やらせてもらうか!』
紗季はそういうと 僕の胸ぐらをつかんでベッドの上に 引き倒した 花音の嗚咽がさらに大きくなる
紗季は僕の上に馬乗りになり 僕のシャツのボタンを一つずつ外し始めた



あっかすかにセイちゃんの事がみえる…セイちゃん助けて紗季はここにいます …
紗季はそんなことしたくない
セイちゃんがホントに困ってる顔なんて見たくない…紗季がばかでした…ごめんなさい…ごめんなさい

だから…ダメ… 紗季の 手止まってっ! 止まってぇぇ!!
心のなかで絶叫した…


そのとき!
紗季の動きがガクン…と止まり 天をむいた紗季の目から ゆっくりと 二筋の…
真っ赤な 血の涙が ツーーッと 流れ落ちた…

『紗季っ…!!』

そのまま崩れ落ちるように紗季の身体は寝ている僕の上に倒れ込んできた
僕は紗季の顔が下につかないようにうけとめきつく抱き締めてからベッドの上に横たえた

『紗季っ 紗季っ…』
僕は必死に紗季の名を呼び続けた