五郎兵衛が亡くなるとき、銃声が2発立て続けにする。連射できない種子島には、あり得ないことだ。
始めに野武士が襲撃して来た時、七郎次は「種子島が三挺!」と伝令の勝四郎に伝える。
その後、一挺は久蔵が、もう一挺を菊千代が野武士から奪ってくる。
これらの場面の後に五郎兵衛が亡くなるシーンがあり、一挺のはずの銃声が立て続けに聞こえるのだ。
二発の銃声を聞いた勘兵衛は慌てて「七郎次ここを頼む!」と言って五郎兵衛のもとへかけて行く。
どうやら勘兵衛は銃声が聞こえた事ではなくて、銃声が立て続けに聞こえた事に慌てたのだ。
つまりはじめに七郎次が種子島を一挺見落としていたのだ。そして古女房の言うことを何の疑いもなく信じ、策を立てていた。
そもそも七人の侍で亡くなる4人の侍には、死ぬだけのストーリーや背景がある。
優しい平八は農民を庇うあまりに凶弾に倒れた。
剣の立つ久蔵は野武士の副将を倒し、一番目立っていたため狙われたのだろう。
菊千代の場合は仲間の墓前から離れられないほどの優しい心が逆上して無防備のまま突撃し殺された。
では冷静沈着な五郎兵衛は?シーンがないのである。
前から五郎兵衛があまりに呆気なく死ぬことに違和感を感じていたが、ようやく納得した。
種子島は全部で四挺だったのだ。
つまり五郎兵衛は仲間のミスによって死んだのだ。
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