昼過ぎ、二階の自室で留守番をしていた自分の携帯に登録の無い電話番号から着信が入る。知らない電話は無視する自分は当然スルーするがふと嫌な予感がする。一階の電話帳で調べてみて電話の主が分かった、ここ20年以上まともに  会話どころか顔も合わせていない大嫌いな父親だ。


鼓動が少し速くなる。いきなり不仲の父親から電話がくる理由??一つしか頭に浮かんでこない。母親に何かあった??

いやいや、と自分の想像を打ち消す。きっと携帯の誤タップとか、母親の携帯が壊れて携帯を借りて電話したとか。

気にしないようにと携帯で動画を漁るがどうにも気になる。母親の携帯に電話してみるが繋がらない。何度かけ直してもコール音だけして電話には出てくれない。鼓動がどんどん早くなる。


二時間近く右往左往してとうとう観念する。父親の携帯にコール。しばらくして繋がる、いつも自室の扉越しに聞こえていた声、オドオドしながら「お母さんが倒れて病院に運ばれた」と