しばらくして姉がやって来る。少しこちらを見、また他に視線を移す。

姉を交えて再び母親と面会させて貰える事になった。


「喋らなくていいから、喋らなくていいからね!」そう呼掛けながら母親の病室に入る。同居人では無い姉はコロナ対策で病室には入れない、「大丈夫やからお母さん、こっちで全部やっとくから」病室の外から話しかける姉。母親はまた何かを話そうとしている。今度は早めに病室を出た。

外で若い医者から母親に簡易的なコロナ検査をして陰性だった旨を聞く。医者を追いかけ何か話をする父親。じっと病室を見つめていた姉が自分の肩を叩き訴えかけてきた「ねぇ、お母さん何か苦しそう」。すぐに医者の元に行き母親が苦しそうだと伝える。今度はすぐに動く事が出来た。

再び嘔吐する母親。心配そうに見守る3人。状態が落ち着いた事を確認し家族待ち合室に戻る。そこで看護師さんから入院の説明をするので4階の休憩所で待つようにと伝えられる。