ロックに生きよう | 支配者はサイコロをふらない

支配者はサイコロをふらない

別のサイトにて書いている自分のブログを移植したものです

今回は音楽の話をしようと思う


この様な話しであれば多くの人が入りやすいと思う



自分はロックに生きていると自信を持って言える
そして、自分のすべての言動の根底にあるのはロックだと考えている


意味が分からないとは思うが
最後まで読めば理解できると思う




ロックの話しをするうえで、はっきりさせたいことがいくつかあります

まず、はっきりさせたいのは
ロックとその他の音楽の違いをはっきり理解してもらいたい


これは、ロックとは?という問いに対する答えでもあるが
なかなか言葉に置き換えることは難しいが
一言で言うならば真理の追究だと考えてもらいたい



ようするに、見た目や音が
ロックらしく聞こえたり、見えたりしても
それがロックとは言えないということでもある


その音の中にあるメッセージや姿勢にこそ答えがある

この言葉が適切かどうかは個人で判断してもらいたいが
ロックスピリットといわれるものが全てだといえる



そして、次にはっきりさせたいのは
ロックスピリットとは、未知の世界への開拓という精神が根底だ、ということ


誰も知らない未知の世界へと入り込んでいくということは
恐怖を克服するということでもある

そういった自分自身との闘いや、既存の体制との闘いなど
あらゆる価値観との闘いがそこには存在する


少し補足しておくが

この精神は70年ほど前に突然生まれたわけではなく
これは生命が遥か昔から持っていたものであり
進化や発展には欠かせない要素でもある


例えば、まだ人類が火を持たなかった時代
これは想像ではあるが、恐らく落雷などの影響で山火事などが起きたとき
恐怖を克服し、燃え盛る炎に近づき手にした勇気ある人間がいたと考えられる


そして、それを持ち帰り発展を促す結果となったことだろう

これこそがロックスピリットの原点だ
可能性の追求とも言える



その精神はどこにでも存在する

それが1950年代頃に
奴隷として連れられてきたアフリカ系の人たちが踊る、祭りの持つリズムと
住む場所を追われた、アイルランド系の過激な反体制派の詩人たちの書く過激な詩と
カントリー、ウエスタン、ゴスペル、ブルース、ジャズ、などあらゆるものが

アメリカの地で混ざり合い、ロックとなる

その後の流れは、多くの人が知っているように
さらに違うものを次々と産み出し、さらに吸収を続け進化を続けている



ここまでの流れを理解したうえで
現代のロックと言われる音楽を考えてみる


こういったことを理論的に考えるようなロッカーはいないだろうが
多くのロックだと思われている音楽はロックとは言えないことが分かると思う


ロック風のサウンドや服装をしているだけ、というのがほとんどだ


これはロックを過剰なビジネスに晒すことに原因がある

例えば、ほとんどのプロと言われるミュージシャンは
すべてが契約の基に成り立ち、一定の期間の中の仕事にさせられている


それは、簡単に言えば
年間にアルバムを1枚、シングルを3枚などというような内容だ


締め切りを守ることよりも大切なことはたくさん存在するが
その多くは妥協と言う形で契約を優先させる

そこにはロックスピリットが存在しなくなっていることは理解できるはずだ


たとえ音はロックであっても、多くの人間を騙せたとしても
本人が誰よりもまして知っていることだろう


また、体制に対する不満や、怒りを叫び
そのメッセージが社会に認められ、マーケティング的にも成功を収めた場合には
また別の怒りを見つけなければならない

だが、この時メジャーレーベルであればあるほど
前作と同じ路線で行くことを望む

なぜなら、それがいちばん成功を収めやすい可能性があるからだ


だが、もうそこは開拓された場所だ
その場所に留まることは、ロックスピリットを失うことを意味する

快適な生活がもたされるかも知れないが
その牙はもう見せかけの存在になってしまう



簡単に言えば、ロックスピリットはギターを持った瞬間に存在していて
問題はそれを維持できるかどうかだということだ

これがロックというものの本質だ



永遠にゴールなどない
なぜなら、人間の可能性そのものが無限だからだ



ミュージシャンでなくても
どんな人間でも、最初はロックスピリットがあったはずだ


夢が破られ、踏み潰されても
何度も湧き上がってきていたはずだ

その繰り返しの中で、自分の可能性を信じられず
夢を見ることを諦めてしまったのかもしれない


でも、本当は難しいことなんか1つも存在しない

ただ、自分の可能性を信じるだけだ


これが自分の言う、ロックに生きると言う意味だ



また、可能性が無限だということは
かつてロックスピリットを持っていたにもかかわらず失ってしまっても
また取り戻せるということでもあるし

現在持っていなくても、自分次第で手に入れることが出来るという事でもある


全ての人がロックスピリットを信じ、自分の望むように生きることを願っている