被災地から | 支配者はサイコロをふらない

支配者はサイコロをふらない

別のサイトにて書いている自分のブログを移植したものです


仙台の街の中はそれほど以前と変わらない雰囲気を持っているが
海の方はまだまだ車や瓦礫がたくさん目に付く

道路はほぼ片付いてはいるが
まだまだ放置されたままなのも多い


3月15日頃に見た光景に比べれば
もうぜんぜんマシではあるが、全体で考えれば
まだまだ時間とお金が必要なのは明らかだといえる


「復興」と、一言で言うのは簡単だが

実行するためには、途方もない努力と時間が必要だ


これは、今のままではムリだが

公平に義援金が使われれば、少しづつではあるが
改善されていく問題だと考える



唯一、嬉しく思うのは、子供たちが元気なことだ


内面には傷を隠しているのかもしれないが
まったくそんな雰囲気は感じられない


子供たちが抱える可能性がある、将来的な問題を考えて
真剣に向き合えない大人の多さにはがっかりするが

今まで通り、そんなことを考える暇があれば問題の解決策を考える
そして実行する

これは、いつでも変わらない



選挙権も持たされていない子供に
将来、責任を負わせる前にやるべきことが
大人たちにはまだまだある


その前に「やって欲しい事はありますか?」という感覚は
今すぐにでも捨てるべきだ


そして、募金は被災地や被災者のためになることはない、ということを

しっかりと理解することが重要だ


募金よりも有効な手段を、一人一人が問題を考え、より良い未来のために
自分に出来ることを行っていってほいい




しかし、この状況を見ずに東京で復興会議が行われているのは
はたして、どれほど意味があるのだろうか?

本来であれば逆にするべきだと感じる


そして、100歩譲って、会議の中身の問題はいいとして
それよりも根本的な問題は
予算を決めずに何度話し合っても無駄だということだ


財政の確保を真っ先に国は行わなければ
どんな話もそこで終わってしまう


財源案ならいくつか思いつくが
本当に国民にプラスになる方法を彼らはとらないだろう

このままでは後につけが帰ってくるお決まりの政策になるだろう

その点に関しては日銀の誘導だと断言する


自分の身になって判断できない人間や
無知で言われたまま鵜呑みにする人間や
知ってはいるが、甘い汁に眼がくらんだ人間が
最終的には決断する


テレビを信じる多くの人々には
反対する知識も意識もないかもしれないが

一人一人が考え出せば必ず答えにたどり着く問題なのも断言しておく


それにもまして

いちばんの問題は多くの人間が
自分たちには力が無い、無力だ、と思い込んでいることだと思う

それがいちばんの嘘だ


中身の無い薄っぺらい論理を利用するものが

人々が持つ力と、その発する言葉に力が無いと思い込ませ
それに幻滅しているに過ぎない


本来、言葉や文字、そして人々には力がある

そのことを思い出し、
そして、力を取り戻す


これが、個人のレベルで出来る

もっとも大き、な子供への財産だと思う




今後、世界はさらなる困難を迎えることは

容易に予想できる


考えられる最も最悪のパターンは

金融危機から始まり、中東での第三次世界大戦というストーリーだが

そういった流れを回避するためにも

自分自身は書き続けるという結論に至る



もし、始まるなら、必ず、中東から始まる

時が来れば、イスラエルがイラクを攻撃する



今の状況では、その前にアメリカの崩壊が先になる可能性もある



もっと正しく言えば、もうすでに経済恐慌は始まっていると見るのが正しい



20年以上も前から、今の状況を予想して警告を行ってきた人たちがいるが

それらは、もう少し時間があると予想していた


そのような人たちが、問題を訴え、注意を促し、闘ってきたことによって
今まで引き伸ばして来れたことを感謝したい



決して、自国の経済危機を、戦争によって解決してはいけない


需要や不況、失業問題などは、戦争経済以外に解決方法はある


そういった問題は、システムの部分的な欠陥ではなく

システム自体が欠陥だということをよく理解して欲しい


理解すれば、答えは見つかる

政治家や官僚が言う政策が、まったく効果がないのも

なんの解決にも向かわないのも

問題を理解していないことがすべてだ


見せ掛けの解決策は、自分たちへの隠された利権しかない上辺だけの政策だ




ここ10年の間に、世界各国ではファシズム色が強くなりつつある


もちろん、人々にはファシズムだということを隠しながら、広がっていく


まるで第二次世界大戦前の世界と酷似している