一株の草が
淋しそうに
生えていた

ある日草に
蕾が出来て

やがて小さな
花を咲かせた

すると一匹の
蝶々が
どこからともなく
やって来て

草は孤独から
解放された

来る日も来る日も
蝶々と共に過ごし

草は満ち足りていた

しばらくして
蜜が涸れ
花が萎れ始めると

蝶々は姿を消し
草はまた
孤独になった

一年草には
花はもう
咲かない

草は
淋しく長い
余生を過ごし
枯れて行った