映画『かずら』(ネタバレしまくり)

『かずら
監督 塚本連平
脚本 福田雄一、石川北二、塚本連平
出演 三村マサカズ、大竹一樹、芦名星、ベンガル、井森美幸、田中要次、正名僕蔵、酒井敏也、載寧龍二、岩松了、保積ペペ、長谷川朝晴、篠山輝信、入来茉里、尾上綾華、足立麻美、安藤玉恵、佐野泰臣、つぶやきシロー、手島優、板野友美、丘みつ子、麿赤兒
音楽 藤岡孝章
主題歌 かりゆし58『雨のち晴れ』
上映時間 94分
【あらすじ】
若ハゲに悩むサラリーマンの森山(三村マサカズ)は、東京への転勤を機に悩みの解決を決意する。
怪しげなカツラ店の主・大和田(大竹一樹)が作ったカツラをかぶり新たな人生をスタートさせるものの、頭上の悩みは尽きない。
大和田との間に奇妙なきずなが育まれていく中、森山は職場に新しく入ってきた同僚の涼子(芦名星)に出会い、恋に落ちるが……。
人気お笑いコンビ、さまぁ~ずが映画初主演を果たした涙と笑いのラブコメディー。
作家・小林信也の実体験に基づいたエッセイを原案に、若ハゲに悩むサラリーマンと怪しげなカツラ売りの二人が、コンプレックスを克服すべく奮闘する。
『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』の塚本連平がメガホンをとり、『大洗にも星はふるなり』の福田雄一が脚本を担当。
ヒロインには『カムイ外伝』の芦名星、そのほかベンガル、田中要次、麿赤兒ら個性派キャストが脇を固める。(シネマトゥデイ)
【予告編】
『板尾創路の脱獄王』を見た勢いで、今度はホリプロ・さまぁ~ず主演の『かずら』を見てみました。
『板尾創路の脱獄王』は期待はずれな感じでしたが、『かずら』の方はたいして期待していなかったおかげか楽しめました。
まぁ映画とゆーよりはかつらあるあるを使ったさまぁ~ずのコントっていった方が近いかと。
作り手の方も高得点をむりして狙わずに、肩の力を抜いて60点ぐらいを目指したって感じでしょうか。
三村の棒読みはさておき、大竹は演技する気がないってゆーか、コントの大竹そのまんま。
だからか三村も大竹との絡みの時はいきいきと。
物語は薄毛に悩んでて何事にも消極的だった森山(三村マサカズ)が、東京への転勤を機にカツラにすることを決意。
カツラ作成事情を調査するうちに時間的にも金銭的にも無理かなーとあきらめかけていたところに飛び込んできた「早い。安い。うまい。あなたのカツラ作ります」の看板。
怪しみながらも訪ねたところにいたのは大和田(大竹一樹)だった。
大和田の作ったカツラを装着し、新たな職場へ移ったが、そこで待っていたのはカツラがばれていないか不安との闘いだった・・・。
ここから牧田涼子(芦名星)と出会い、恋をするけれど立ちふさがるカツラの敵。
日常生活に潜むカツラの敵をカツラ仲間たちのカツラあるあるで紹介しつつ、大和田との特訓&サポートでのりきっていきます。
この後、カツラが気になって一歩踏み出せない森山に不安になった涼子は思い切って森山を温泉に誘うも、カツラーには地獄の温泉旅行。
父親が体調悪くて見舞いに実家にかえらないと・・・と断ると、私も一緒にいきます!といわれ二人で実家にいくことになり、ハゲがばれないように家族にもカツラをさせて誤魔化そうとするも家族に説得されカミングアウトすることに。
「頭に・・・(毛が)ないんだ・・・」との森山の告白をうけ、泣きながら実家を去る涼子。
なんでハゲに産んだんだよ!と落ち込み親を責める森山に、突然現れた大和田が涼子は「頭に・・・(結婚する気が)ないんだと」勘違いしたんだと気付かせる。
駅までおいかけてプロポーズしてめでたしめでたし。
カツラのことは初めて会った時から知ってたってまぁ予想通りのオチでおわり。
カツラをバカにしてるわけでもなく、カツラをカミングアウトしろといってるわけでもなく、人とのつながりってそんな悪いもんじゃないよと言ってるだけです。
このラストはけっこう好きです。

他にもカツラ作成過程の「ピザみたい」とか、大和田に相談にくてると他のお客さんに「ちょっと待っててね。今、カツラの人がきてるから」って言っちゃうところとか、カツラあるある空港編とか笑いどころは満載でした。
欠点もいろいろありますけど、そんなところよりも好きなところが勝ってしまう映画でした。
そんなこんなで65点ぐらい。
吉本も真面目な映画作ろうとせずに、笑える映画を作ればいいのに。
ちなみに関西でカツラネタと言えばこの人。
ポッドキャスティングで数々のカツラネタを披露しています。
個人的には関空レポート事件が好き。