唐突ですが、


尾田栄一郎氏の『ONE PIECE』、「ワノ国編」にて初登場した、百獣のカイドウの娘・ヤマトからは、手塚治虫先生の『火の鳥』の主人公たちへのリスペクト(敬意)を感じるから興味深かったが、

ヤマトが食べた悪魔の実が「イヌイヌの実 幻獣種・モデル・オオクチノマカミ」という点には、「太陽の神ニカ」の伝承の判明時期と近いことから、

『火の鳥・太陽編』の主人公・犬上宿禰&坂東スグルあるいはヒロインである狗族のマリモ&小沼ヨドミがモデルであり、

尾田栄一郎氏にとって、『火の鳥・ヤマト編』にて悪政を強いるソガ大王という父親に抗うヤマト・オグナや、宗教と権力が結びついた時の暴走に抗う犬上宿禰は、重要な存在意義があると感じ取れるし、私は更なる好意を抱くことになった。









百獣のカイドウの娘・ヤマトと『火の鳥』の共通点を、権力の暴走に抗う点以外で探して見つけた点は、



八儀左近介:男装の麗人

ヤマト・オグナ:父親に反抗するだけでなく、何度も罰を受けるがそれでも抗い続ける

犬上宿禰:「狼」の神のモチーフを持つ



この3つ以外にもあると思われますが、これらは我々人間が「異国」や国民・弱者と向き合うためにも重要な設定であると尾田栄一郎氏が手塚治虫先生と共に訴えているかのようです。


手塚治虫『火の鳥・ヤマト編』より引用




いずれにせよ尾田栄一郎氏が『ONE PIECE』にて、百獣のカイドウの娘の名前を「ヤマト」にしたのは、手塚治虫先生の『火の鳥・ヤマト編』の主人公であるヤマト・オグナの権力に抗う勇気と異国の民や弱者を慈しむ優しさを賞賛したから名付けたのは否定できない事実であると言える。