今日は9月30日に発売予定の『フロントミッション』のプラモデルの予約をしてきましたし、『フロントミッション3』発売21周年まであと1か月になりましたのでリブログ内容を振り返った投稿記事となります。

 

 

 

 

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1999年9月2日の7時頃に通学時に近所のコンビニエンスストアで『フロントミッション3』を購入し、予約特典のストラップも入手し、学校からの帰宅後、1999年12月頃まで学校での授業や課題提出、週一回の剣道稽古の合間を縫ってエンディングまでたどり着き、『フロントミッション3』の設定資料集を何度も読みながら、『フロントミッション3』は「人間の心の弱さ」について問いかけ、我々は今のままで良いのだろうか?という手塚治虫先生の漫画で戒められたことを忘れてはならないすさまじい物語です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『フロントミッション3』の凄まじさは物語・システム面から感じ取ることができます。
 
物語面では、今となっては『フロントミッション5』の続きであり、『フロントミッション2』の単純な勧善懲悪ではない重さと『ガンハザード』の主人公が「人間の邪念に失望した魔王」と対峙する2つの要素が丁寧に組み合わさることで形成された、人間の存在価値への疑問を真剣に訴え、「武士道とは、民意や人権を重んじる良い主君には忠節を尽くす優しさと、民意や人権を軽んじる悪い主君を見限る勇気が必要であり、そのためには儒教の「」を大切にし、忠実な家臣に殉死を禁じているのは、他者に苦痛を押し付けて使い捨てにする愚挙をまかり通らせてはならない」、人間と世界の行く末を真摯に考えている「惻隠の心」と心の進化の重要性を訴えた物語です。
 
 
 
ゼニス
 
 
 
 
システム面においても、好きなヴァンツァーと最後まで大鎧のように大切にできる『フロントミッション5』の原型であり、『フロントミッション2』のAPシステムと『ガンハザード』のバーニアとローラーダッシュでの移動を活かした点、主人公・武村和輝の実質初期ヴァンツァーであるゼニスレヴ(ゼニスRV)の「ダブルアサルト」というスキルもアルベルト・グレイブナーに対する敬意すら感じさせるところにあると捉えることができます。
 
 
 
 
 
我々は、武村和輝やルカーヴ・ミナエフと比べて心が弱い存在であることを認めつつ自問自答することを考え続け、剣道家として、エマ編ではルカーヴの心を少しでも良い方向に動かすことができた武村和輝の「惻隠の心」と「」に対して敬意を持ち続け、創作だからと侮ることなく、彼らのように人間と世界の行く末を真摯に考えていかなくてはなりません。
 

 

 
仁:思いやり
義:人としての道を踏み外さない
礼:礼儀作法を守ること
智:正しい判断・知恵
信:信頼・誠実
 
 
 
 
 
 
惻隠(そくいん)の心
「弱者、敗者、虐げられた者への思いやりと共感」という意味で、
「人を思いやる心」
 
 

 

 

今回のフロントミッションのヴァンツァーのプラモデルはゼニスにハンドロッド&リペアバックパックを装備させることができるため「惻隠の情を重んじる剣道家としての武村和輝」を成すことができるだけでなく、ドレークも同時発売という点に『フロントミッション3』の問題提起である「人間の負の普遍性」と向き合い続け、考えることを忘れてはならないという戒めであるとかみしめなくてはなりません。