今日は元々、剣道昇段審査の日でしたが中止になってしまいましたので、剣道防具を室内で陰干ししつつ、剣道に関する話題を、特に剣道稽古となると2カ月間私自身の剣道稽古の内容を綴ってないので、剣道防具の事だけでなく、剣道と健康管理の話もしたいと想いました。
 
 
 
 
 
 
 
今回は、 堀 正平(剣道範士九段)が綴った、昭和38年8月30日発行の日本剣道研究会研究書巻之五の「剣道衛生」を引用し、一部分を最近20年に合わせた文章に再構成することにしました。
 
 
 
 
 
 

 

「剣道衛生」

 

剣道を稽古する者は、左記を守るべきである。

 

1:入浴

稽古をして汗を出したら、其日の内に必ず入浴する事、水を浴びたのは駄目である。

 

略法としては湯で股を洗うてもよい。

 

 

 

 

2:打たれて腫れたら

籠手が薄くて普通の所を打たれて腫れたら、小手の上部を全部厚くするか、暫時休むかせねば中々よくならぬ。

 

肘を打たれて腫れても、そうである。

次々打たれると中々なおらぬし、悪い癖もつく、それは肘をすぼめるのと、引っ込み思案になるから左右の釣り合いを崩すことになる。

左右同じ円でないと正しい太刀は出ないからである。

 

→私の場合、手袋を着装することで衝撃を軽減しています。

 

 

 

3:手足の豆(肉刺)

豆が出来て其儘稽古を続ければ、それが次第に大きくなるか破れるかして痛い。

それには焼きテープが最も良い。

 

用法は破れたら其皮を切って捨て、破れなかったら、破って切り捨てる。

そこへ焼きテープを付けて縛る。

それが木綿の普通の繃帯では隣の指にまた豆ができるから、薄い絹布がよい、或いは真岡の様な荒くないのがよい。

籠手を大きいのとかえなければ縛らずに巻くのがよい。

 

焼きテープを付ければ毎日一時間位の稽古続けても痛くない。

それは私の実験済みである。

 

 

 

 

4:打突の負傷

竹刀で打ったのは大した事はないが、突いたのは中々重い場合がある。

 

打身が手先なら、直ぐに水に漬けるか手拭抔をぬらして暫く冷やす。

氷なら猶よい。

それから本式の手当てをする。

 

突いたのなら横腹か胸であるから、内臓を痛めた場合が多い、先ず用心して感冒にかからぬ様にする。

打身薬を付け又は服用する。

 

次に

一、当分入浴を止める事、大体二週間位熱が出たら下熱する迄、大きく息をして内部が痛かったら痛みがなくなる迄。痛みがなくなり熱 も取れたら日に二度でも入浴するがよい。

 

二、胸だから腰迄は入れても良かろう抔(など)は誤り。

 

三、付け薬は、手に入らねば鰌(どじょう)の開いたのがよい。

骨をのけて皮の方を付ける。餘り乾かぬ内に付替えぬと除け難くなる。

患部が広ければ幾つも糸で縫うて付けてもよい。又一合も袋に入れて当ててもよい。万金膏も手軽な割合よく効く。

 

四、上手な柔道整復師か、上手な外科医にかかるとよい。

 

 

 

 

 

5:雜

食後直に荒い稽古をしてはならぬ。

普通は一時間以上経ってから。

荒い稽古はなるべくそれ以上経ってからがよい。

 

試合で夕方になる人は、鶏卵二個、多くて三個まで生で呑むと便利だし腹の工合もよい。多いと下痢するから却って悪い。

 

稽古着、袴を度々洗濯し、又道具も度々日光にあてるがよい。

之は衛生上の大事で、体育の一端である。

 

 
とのことです。