剣道が好きになればなるほど、
手塚治虫先生の漫画が好きになるし、
剣道防具だけでなく大鎧やマクシミリアン式甲冑も好きになり、
スクウェア・エニックスの『フロントミッション3』がさらに好きになっていくという私ですが、
今年は昇段できたものの、
今の所属剣友会の運営者は剣道家では無い上に、
物だけでなく他者を大切にする本来の剣道の理念を理解していない人間なので、
今の所属剣友会のままでは強くなるのにも限界があり、
今共同生活している場所から独り暮らしをした後、
今の所属剣友会から新しい剣友会に移籍し、
「惻隠の情」と「仁義礼智信」を精進させるためにも、平日の夜にも剣道したいです。
『人間ども集まれ!』の終盤、
無性人間の反乱の後の展開も、
普通の人間の多くを去勢するという展開でかなり重く、
そこに至るまでに普通の人間どもの愚かさや醜さがたくさん描かれていたからこそ、
普通の人間側の自業自得であることは否定できないからこそ重みがあり、
初めて読んだ頃は人間の多くを去勢するという展開は少し怖かったけど、
主人公・天下太平の子供たちである無性人間たちは、
自分たちが子孫を作れないことを嫉妬して普通の人間を去勢したと太平に指摘されましたが、
剣道が好きになり、「惻隠の情」と「仁義礼智信」とはいかなる意味なのかを考え、
「生涯剣道」を目指し始め、『フロントミッション3』をエマ編とアリサ編を終わらせ、
『人間ども集まれ!』の完全版を読んだ後では、
無性人間たちが人間を去勢し始めたのは、
無性人間たちはもともと子孫を作れないという設定がある反面、
「自分の過ちに気が付くことができ、他者を救うことができる」という、
「惻隠の情」と「仁義礼智信」を理解する素質を秘めているからこそ、
普通の人間の存在価値への疑問が分かりやすくなり、
現実世界でも、
金や権力に心が支配され欲や邪念を暴走させ、
いじめや差別、虐待や戦争をく繰り返し、
沖縄に元から住む人々の民意を無視して辺野古の生き物を虐殺し、
福島から避難してきた人々を差別・虐待する・人間の冷酷さは明らかに
『フロントミッション3』のタイトル画面での文章にもある
人類は何も学ばない
という惨状に対し、
ある意味では「地球の意思」が天下太平と無性人間を生み出したのは、
人間を戒め、人間が心の進化をするための進化を促すためであり、
手塚治虫先生は戦争体験故に、
金や権力に心が支配され欲や邪念を暴走させ、
いじめや差別、虐待や戦争をする愚者に対する怒りが強く、
『人間ども集まれ!』からは
「惻隠の情」と「仁義礼智信」を重んじることを訴え、
手塚治虫先生の人間に対する嫌悪だけでなく希望が込められていることを強く感じることができます。
同時に無性人間による多くの人間が去勢される重い展開を、
21世紀に入ってから『人間ども集まれ!』を読み直すと、
少子化というのは
「惻隠の情」と「仁義礼智信」を理解しない者が多くなった上に、
弱者から希望を奪ってしまい、人間は悲惨な滅びに向かう、
という暗喩ですが、
『フロントミッション3』のアリサ編でのルカーヴが普通の人間を滅ぼして、
人類をイマジナリーナンバーだけにするという展開よりは、
『人間ども集まれ!』の通常エンドの先にある未来を考えると、
無性人間たちは子孫が作れない短所を自覚し、
普通の人間を進化させ、
最終的には『フロントミッション3』の主人公・武村和輝のような
「惻隠の情」と「仁義礼智信」を理解し、
命や心をお重んじる人格者と無性人間が共存する世界を作るに至れる可能性がある分、
はるかにマシである点を私には否定できません。
仁:思いやり
義:人としての道を踏み外さない
礼:礼儀作法を守ること
智:正しい判断・知恵
信:信頼・誠実
惻隠の情(惻隠の情)
弱者、敗者、虐げられたものへの思いやりと共感、
「他者を思いやる心」