台風が吹く中、今年も8月15日が来ました。
手塚治虫先生はこの日の夜に生存できたことを喜び、漫画家への道を歩みました。
 
 
 
 
 
 
そして、昨日の『遊☆戯☆王VRAINS(ゆうぎおうヴレインズ)』に登場するロボッピの結末が手塚治虫の『メトロポリス』のミッチイ並みに重い展開でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もし今も手塚治虫先生が生きていたら90歳になっていますし、『火の鳥』や『ネオ・ファウスト』などの作品も完結できていたと思うと、現実世界は今よりもマシだったと考えます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「本当の平和とは何か?」というのも、『火の鳥未来編』では「命を正しく使う事」を我々が考えて欲しいと願い続け、手塚治虫先生が生涯漫画で描き続けていました。
 
 
 
 
特に『火の鳥未来編』と同時期に連載していた『人間ども集まれ!』は連載時エンドと単行本通常エンドの2つがありますが、主人公・天下太平と、彼の子たちである人間が進化した生き物である無性人間から見た「普通の人間」は、自然破壊や堕落した政治、権力乱用や人権侵害などを止めようとしない愚行をはじめとした悪い行動ばかりし続け、それだけに飽き足らず無性人間たちに対しても苦痛を押し付け使い捨てにし続けた結果、太平と未来達無性人間たちが「普通の人間」という生き物を好きではなくなってしまう必然の結末は共通しています。
 
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人間の行為のなかで、
何がもっとも卑劣で恥知らずか
それは権力を持った人間、
権力に媚を売る人間が、
安全な場所に隠れて戦争を賛美し、
他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場へ送り出すことです
 
発言者:ヤン・ウェンリー
出典:『銀河英雄伝説』
 
 
 
 
 
 
 
『人間ども集まれ!』は真の平和に必要な事は、人権や自然を尊重することを訴え、自然破壊や堕落した政治、人権侵害といった負の感情の暴走をさせちゃ駄目ですという結論が共通していますが、連載時エンドでは、多種多様すぎて連帯感が良いとは言えない「人間」という心の弱い生き物に対して心の進化をさせるために無性人間が誕生したと捉える結末で、単行本通常エンドでは現実世界での心臓移植の件を知った手塚治虫先生が科学盲信を戒めるかのように、少子化を問題視しながら基本的人権を尊重しない堕落した政治や今の政権の矛盾を突き付ける結末であり、命や心を軽んじ民意を無視し自然破壊や人権侵害をする心の進化をしようとしない「普通の人間」よりは少なくとも無性人間の方が善である、と鋭く突き付けてきます。
 
 
 
 
手塚治虫先生の戒め
 
 
基本的人権を虚仮(こけ)にしてはならない
戦争や災害の被害者を虚仮にしてはならない
特定の職業を虚仮にしてはならない
国民や社会的弱者を虚仮にしてはならない
作家は権力の側に立ってはならない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『人間ども集まれ!』の連載時エンドと単行本通常エンドは、他の創作、特にテーマが重なるスクウェア・エニックスの『フロントミッション3』で例えるとエマ編はハッピーエンドではありませんがベストエンドといえる、『人間の方ども集まれ!』の連載時エンドに近い大きな救いを感じ取る事ができ、アリサ編は『LEFT ALIVE』へと確実に続く余韻のある重さが『人間の方ども集まれ!』の単行本通常エンドと同じ「人類は何かを学んだのか」を突き付けられているかのようです。
 
 
 
『LEFT ALIVE』の「人類は何かを学んだのか」という問題提起には、もし「エマ編の武村和輝がアリサ編の世界とその先にある未来を知ってしまたら」が前提となっており、アリサ編の和輝自身を含めた人々に対する問いかけという意味もあり、見方によっては現実世界の心の進化がなかなか進まない心が弱い我々をも含まれていると解釈もできます。
 
 
 
 
 
 
 
 
村上もとか先生の『六三四の剣』や『龍-RON-』でも剣道家だけでなく人として、守るための力を正しく扱うためには、自分の心の中にも鬼がいることを自覚し、「惻隠の心」と「」と「克己忍耐」を心に育み養い、基本的人権や民意を尊重し、社会的弱者や災害や戦争の被害者を癒す努力をすることを念頭に置く必要と説かれています。
 
 
 
 
 
 
我々は、永井豪先生の『新魔王ダンテ』やスクウェア・エニックスの時田貴司氏の『半熟英雄4』『ライブアライブ』や田中芳樹先生の『銀河英雄伝説』などの、基本的人権を真剣に考え、自然や弱者に対する「惻隠の心」と「」を尊重する内容の創作を大事にする心を持ち続ける必要があります。
 
 
 
 
 
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『人間ども集まれ!』の連載時のエンディングや『フロントミッション3』のエマ編、マガジンZで連載されたリメイク版『魔王ダンテ』のように大きな救いのある未来を迎えるためにも。
 
 
 
 
 
 
 
 
仁:思いやり
義:人としての道を踏み外さない
礼:礼儀作法を守ること
智:正しい判断・知恵
信:信頼・誠実
 
 
 
 
 
 
惻隠(そくいん)の心
「弱者、敗者、虐げられた者への思いやりと共感」という意味で、
「人を思いやる心」