罪を赦すって簡単な事じゃない、って思う。
そして、人間は憎しみを甘く見過ぎている。











私の好きな創作の主人公の多くが、憤怒と憂鬱で葛藤している者が多い。



『六三四の剣』の夏木六三四も、『フロントミッション3』の武村和輝も、『新魔王ダンテ』の宇津木亮も、『人間ども集まれ!』の天下太平や『ブラックジャック』の間黒男も、『機動戦士ガンダムAGE』のフリット・アスノも、『機動武闘伝Gガンダム』のドモン・カッシュも、人権というものを真剣に考えるだけの心を持っているから憎しみと葛藤し、悩んだりもするが、その末に話し合いを続ける根気だって備えることができたのだから。





『ライブアライブ』の心のダンジョンのアリシアの「オルステッドを止めて下さい」という言葉が嘘なら、正気に戻ったストレイボウの詫び続けていることが嘘になってしまう。

田所晃が『ライブアライブ』の真の主人公だと言われるのも、彼は苦痛を押し付ける愚か者が暴走するのを止める力だけでなく心の強さがあるからだと私は想う。













広島や長崎や沖縄の人々の事を本当に理解できる、あるいは理解しようと努力しているなら、ルクレチアの大臣のような愚かな集団を支持しないし、そんな愚かな集団に投票もしない。




いずれにせよ、弱者を顧みない愚か者は憎しみを甘く見てしまい、罪を赦すのは簡単な事だと思い込んでいる愚か者は異質なものに無関心だから、過ちに気付かず、何も救えない。