昨日は「フロントミッション」シリーズ新作『LEFT ALIVE(レフトアライヴ)』が20時頃「YOUTUBE」で公式生放送があり、明日で、スクウェア・エニックスのシュミレーションRPG『front mission 3(フロントミッションサード)』が発売された日から後7か月で20年になります。



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今回は『フロントミッション3』にて理想を貫き、愛するものを守ろうとした者について想うことにしました。











HAS HUMANITY LEARNED NOTHING
人類は何かを学んだのか

『LEFT ALIVE』2017年トレーラーより






エマ編のルカーヴ・ミナエフ

恐ろしくも美しく、気高い、悲しくも優しい、学ぶことを失わなかったものの、魔で応じてしまった王。





エマ編の武村和輝

「魔で応じてしまった」王に、「惻隠の心」の美しさと暖かさを感じさせた、真の仁を築き上げた魔神の如き、美しく凛々しく優しき「」、を重んじる真の強者への道を歩む皇。






エマ編のルカーヴも和輝も、人の暗い心を激しく叱り、またちっぽけな人間の小ささを思い知らせる仏を超えた、人の心を真に恐れさせる『鬼』でもあり、和輝は「誠の武士」でもある者。









『フロントミッション3』は『フロントミッション』シリーズにおいて、重いテーマという点では手塚治虫氏の漫画に一番近い要素を含むが故に、「フロントミッションシリーズ最高傑作」と言われる、と私は想う。





「基本的人権を虚仮(こけ)にしてはならない」
「戦争や災害の被害者を虚仮にしてはならない」
「特定の職業を虚仮にしてはならない」
「国民や障害を持っている人々や社会的弱者を虚仮にしてはならない」





手塚治虫氏の上記の「創作を作る上での戒め」は『フロントミッション』シリーズでも該当するものであり、私は『フロントミッション3』は好きですが、心の底から好きだからこそ「3rd偏重主義」になってはならないとも思っています。










『フロントミッション3』のテーマとは、「人間の負の普遍性」と「人間の存在価値への疑問」であり、これは「基本的人権を虚仮(こけ)にしてはならない」という戒めであり、エマ編のエンディングの前半は「国民や障害を持っている人々や社会的弱者を虚仮にしてはならない」「戦争や災害の被害者を虚仮にしてはならない」という戒めでもあり、カレンやグレンたちを顧みない、戦争の被害者を虚仮にしてしまった「1ST偏重主義」が今の『フロントミッション』シリーズの姿を作ってしまったと言えます(私は今でも『フロントミッション5』のカレン冷遇はあまりにも酷すぎるし、『ロードオブヴァーミリオンⅢ』はゼニスVや112式法春や克黒0型を出さなかったのは失敗だと思っています)。










我々が『フロントミッションシリーズ ガンハザード』と同じヒーロー作品調のストーリーラインであり「フロントミッション本史」では異色がゆえにユーザーの間で激しく賛否が分かれ、 好き嫌いの差は、おそらくシリーズ最大である『フロントミッション3』の物語に入り込むためには、剣道稽古で剣道防具を着装する際に「克己忍耐」と書かれた剣道用の面手拭を被って面と小手を装着してから見取り稽古を含めた稽古を行うように「心の成長・心の進化」見守るような視点で進め続け、エマ編での終盤のラスボスに対する「正しい返答」ができた主人公の心の変化について考えることで、「惻隠の心」と「」を学ぶ物語でもある、と思います。







仁:思いやり
義:人としての道を踏み外さない
礼:礼儀作法を守ること
智:正しい判断・知恵
信:信頼・誠実








惻隠(そくいん)の情
「弱者、敗者、虐げられた者への思いやりと共感」という意味で、
「人を思いやる心」








『フロントミッション』シリーズの源流は、ある意味では永井豪先生の『マジンガーZ』であり、永井豪氏も『ススムちゃん大ショック!!』を描き、ファンに衝撃を与えたことを謝罪するだけでなく、手塚治虫氏に対する敬意を持ち、『鬼 2889年の反乱』を描き我々に問題提起をする厳しさもありますが、マジンカイザーとZマジンガーは、「神」への道を選び、「惻隠の心」と「仁義礼智信」を重んじる「機神」であり、学ぶことができる永井豪氏の願いを込められた存在であり、『フロントミッション』シリーズのゼニスレヴや112式法春の立ち位置も、マジンカイザーとZマジンガーに近く、『鬼 2889年の反乱』で描かれた重いテーマは、手塚治虫氏の『人間ども集まれ!』や『フロントミッション1ST』のラスボス戦での主人公の主人公らしからぬとさえ言われる発言に込められた要素と共通する、「基本的人権を虚仮(こけ)にしてはならない」、「戦争や災害の被害者を虚仮にしてはならない」、「国民や障害を持っている人々や社会的弱者を虚仮にしてはならない」でもあり、『フロントミッション3』のエマ編のエンディングの終わりの方で語られた、忘れてはならない事でもあります。

















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