気をつけなさい。純粋な人間の魂ほど染まりやすいのよ。生命とは遠くかけ離れた、人間が作り出した汚れに。その汚れに染まらなければ、あなたの魂は美しいものを生み出し続けることができるわ

小説 火の鳥【鳳凰編】(大林憲司・ポプラ社) 50ページより







今日は図書館で手塚治虫先生の『火の鳥』の小説版と、甲冑関係の書籍である高平鳴海著『図解防具の歴史』(新紀元社)と三浦権利氏の『西洋甲冑ポーズ&アクション フルカラー改訂増補版』(グラフィック社)を借り、ネットサーフィンをしながら読みふけっています。






今回読んでいる手塚治虫原作の小説版『火の鳥』は大林憲司氏の「鳳凰編」(ポプラ社)と山崎晴哉氏の「乱世編」(角川書店)です。
大林憲司氏の「鳳凰編」は小説『火の鳥』ポプラ社版 で述べた通り対象年齢が低めですが、原作補完設定も参考になりますし、山崎晴哉氏の「乱世編」はCOM版に可能な限り近づけた角川書店版の原作が基本となっていますが、手塚治虫原作の漫画は、小説版と読み比べるのも楽しいと感じることも多いです。










~ここからは今日の記事の本題~



私自身は剣道や剣道防具だけでなく甲冑も好きで、特に大鎧やマクシミリアン式甲冑が好きなのは、「当時」の軽量化を意識した実用性だけでなく大切に取り扱うよう願う心を込めて作られているからこそ生じる美術性が感じられるため、重いはずの大鎧やマクシミリアン式甲冑を装着することで安心感を得られるからなのかもしれませんし、「基本的人権を虚仮(こけ)にしてはならない」、「戦争や災害の被害者を虚仮にしてはならない」、「特定の職業を虚仮にしてはならない」、「国民や障害を持っている人々や社会的弱者を虚仮にしてはならない」、「作家は権力の側に立ってはならない」と厳しく我々に警鐘を鳴らしつつ、「惻隠の心」と「」を大切にし続けた手塚治虫先生を漫画家として尊敬している宮崎駿氏や藤子F不二雄氏と近い感性を私自身も持っているからなのかもしれません






仁:思いやり
義:人としての道を踏み外さない
礼:礼儀作法を守ること
智:正しい判断・知恵
信:信頼・誠実



私自身が『フロントミッション3』に登場するヴァンツァー・ゼニスレヴや112式法春が好きなのも、「惻隠の心」と「」を大切にし学び続ける主人公である武村和輝の優しさや凛々しさだけでなく、彼の「鎧」となるゼニスレヴや112式法春は実用性を超えた大切に取り扱うよう願う心を込めて作られているからこそ生じる美しさが感じられるためデザインであるからこそ、大鎧やマクシミリアン式甲冑に近い安心感を得られるからなのかもしれません。






惻隠(そくいん)の情
「弱者、敗者、虐げられた者への思いやりと共感」という意味で、
「人を思いやる心」






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