仁:思いやり
義:人としての道を踏み外さない
礼:礼儀作法を守ること
智:正しい判断・知恵
信:信頼・誠実








来年まであと40日も無く、ますます寒くなってきています。





今日も剣道の事を考え、時折手塚治虫の漫画の事を思い出し、他の方の意見に対しコメントを出しても予想外の答えが返ってくることもあり、対人関係の難しさに悩みつつ、人間同士だけでも難しいのに、人間とロボット間の関係となるともっと難しいと思ってしまい、『アトム今昔物語』と『アトムの最後』という『鉄腕アトム』でも特に重苦しい2作のことを考えてしまいます。



他の生物に影響を及ぼす環境破壊だけでなく人間同士の戦争が繰り返されては、ロボットも人間に愛想が尽きてしまう、というのは無理もない話ですし、『アトムの最後』は物語があまりにも暗く、『アトム今昔物語』の中盤(1993年!)から人間のロボットに対する冷たい仕打ちの描写や展開が観ていて辛くなるほどで、『アトムの最後』は人間は自業自得とはいえ、ロボットが悪い意味で人間を模倣するという設定・展開もまた恐ろしい。



手塚治虫の『人間ども集まれ!』のほうが、デフォルメされている分、『アトム今昔物語』と『アトムの最後』よりも優しい描写であったと痛感します。
しかも、『人間ども集まれ!』の連載開始は『アトム今昔物語』同じ日で、『アトムの最後』が発表されたのは『アトム今昔物語』連載終了後から1年3か月後ですので、(ロボットを大切にしない者が多い)人間と(人間と真面目に付き合おうと努める)ロボットの関係は簡単に、早く壊れてしまいやすいということを示唆しているようで悲しいものが在ります。
(『鉄腕アトム本編』は2003年、『アトムの最後』は2055年という設定!)







私はガンダムでは弱者を顧みる話である『機動戦士ガンダムAGE』が好きですし、ガンダムの殻を破る努力が見受けられる『機動武闘伝Gガンダム』も好きですので、ガンダムでは人間が滅びを回避するのを毎回描写していますが、(最近の宇宙世紀ガンダムのような)社会的弱者を顧みない展開はマンネリですし、無神経で無配慮だからフラストレーションも溜まりやすいです。



手塚治虫の『人間ども集まれ!』や、『アトム今昔物語』と『アトムの最後』を読んだ後ですと、ガンダム世界の多くの人間よりも「デビルガンダムジュニア」の「デビルガンダムジュニア細胞」のほうが善良な存在だとさえ思えます。