仁:思いやり
義:人としての道を踏み外さない
礼:礼儀作法を守ること
智:正しい判断・知恵
信:信頼・誠実
今日紹介する漫画は、手塚治虫の漫画『人間ども集まれ!』です。
かなりデフォルメされ、線が極限まで減らされた絵柄・画風でありながら、社会風刺要素を多く含み、深く重い設定を持ちつつも、絵柄で緩和されているから読みやすくなっていて、第三の性を持つ人間という設定は、『フロントミッション3』と共通する「人間の負の普遍性」と「人間の存在価値への疑問」を問いかけています。
『人間ども集まれ!』のあらすじ
19XX年。東南アジアの独裁国パイパニアの戦争に派遣された主人公・天下太平という元自衛官が、その状況に嫌気がさして脱走し、同じく脱走中の日本人軍医・大伴黒主と知り合い、やがて政府軍により捕えられた時に「第三の性を持つ人間」と関わる存在であることが判明し、終戦から15年後、太平は黒主と木座神明に「太平天国」の王に祭り上げられるが、天下太平のリラの子である天下未来が大伴黒主と木座神明に立ち向かう…となります(当サイトでは、ネタバレは可能な限り控えることが多くて申し訳ありません)。
私にとって『人間ども集まれ!』は、テーマに関しては1995年2月に文庫版が発売されて2週間後『フロントミッション1ST』が発売されたということもあったため、かなり印象に残っています(『フロントミッション1ST』はタイトルに『1ST』の部分が無く、ロイド編だけでした)。
雑誌連載時と通常の単行本で大きくラストが異なっていることでも有名(ある意味『フロントミッション3』と少し似ている)で、雑誌連載時のラストは実業之日本社から刊行された完全版(全1巻ですが分厚い)で読むことができますが少し入手が難しいです。
私の今の「宇宙世紀ガンダム」が好きではないのも、漫画版『デビルマン』や『人間ども集まれ!』の影響が強いのかもしれません。
特に『機動戦士ガンダムサンダーボルト』『機動戦士ガンダムZZ』『機動戦士ガンダムUC』を読むくらいなら、『人間ども集まれ!』を読んで欲しいし、マリーダ達プル姉妹を顧みない『ガンダムトライエイジ』は『人間ども集まれ!』で描写された「史上最大の戦争ショー」と同レベル。
『フロントミッション3』とリメイク版『魔王ダンテ』と『人間ども集まれ!』が今でも好きで、『フロントミッション』シリーズでカレンやグレンやモーリーを顧みることができる私が言えることは
呪われた人々に、祝福を
本当に平和や愛が尊いと想うなら、『人間ども集まれ!』を是非読んでください。
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