原作漫画版『風の谷のナウシカ』での、最終巻である第7巻でのラスボスとの対峙、そして行動に賛否両論ですが、読んでいてナウシカと『フロントミッション3』の主人公・武村和輝(特にエマ編)に関して、同じような内容を語っている、彼らは近い思想の持主でもあるんだな、と感じさせてくれる発言もいくつかあることに気づきました。


「私達の身体が人工で作り変えられていても私たちの生命は私たちのものだ 生命は生命の力で生きている」
「その朝が来るなら 私たちはその朝に向かって生きよう」
「私たちは血を吐きつつ くり返しくり返しその朝をこえてとぶ鳥だ」
「生きることは変わることだ 王蟲も粘菌も草木も人間も変わっていくだろう 腐海も共に生きるだろう」
(第7巻 198ページ)


上記のナウシカの発言だけでも、エマ編のエンディングでの和輝の発言と共通する想いが在りますし、その前後の


「お前は亡ぼす予定の者達を飽くまであざむくつもりか!!」
「お前が知と技をいくらかかえていても世界をとりかえる朝には結局ドレイの手がいるからか」

「だがお前は変われない 組み込まれた予定があるだけだ 死を否定しているから……」


もし、エマ編の和輝が『フロントミッション5』に登場したモーガン・ベルナルドと対峙する時が在るとしたら、このような内容の発言すると私は思います





『風の谷のナウシカ』のナウシカだけでなく、『フロントミッション3』の武村和輝や『LIVE A LIVE』の近未来編の主人公・田所晃も、詳しく描かれていないだけで、苦悩が深いからこそ精神の偉大さはかなりのものなのかもしれませんし、彼等もまた「いのちは闇の中にまたたく光」であることに気付いたのかもしれません。