日中の暑さも先週と比べて穏やかになり、剣道稽古で精進しやすくなる季節が今年も来たと実感し、剣道の稽古に備えつつ、村上もとか先生の『六三四の剣』に登場する日高剣介のように竹を割った性格というのが時には羨ましくなることもあり、体調管理と仕事出勤日の確認などで迷ったり右往左往し続ける日々を室内で「面鳴り」を用いた素振りをしながら過ごしています。
 
 
 
 
 
 
 
今から2年前の2017年の「剣道日本」の500号記念号では村上もとか先生は『六三四の剣』でその後の話は各々で異なるはずです、と村上もとか先生は語っていましたが、多くの人が考える話というと、日高剣介vs乾俊一という展開もその1つだと思います。
 
 
パワーとスピードに長けた剣介と、テクニカルで頭の回転が速い俊一、本編では剣介の方が有利な感じでしたが、真の強者へと精進していく俊一の姿も知っているので、考えるのが楽しいです。
 
 
本編では活躍が少なかった有働大悟も好きです。六三四の上段と比べると、体格ゆえの大地のようにがっしりとした雰囲気が有働の上段の魅力だと思います(六三四だけでなく、盛田賢司氏の『しっぷうどとう』の主人公・長門烈の上段とも見比べると何かが見えてくるかもしれません)。