今回は『機動戦士ガンダムUC』のバナージよりも、『PLUTO』のゲジヒトの台詞の方が説得力がある、と感じながら綴ることにしました。
浦沢直樹氏の『PLUTO』は、アトムとゲジヒトの二人を想うと、「怒り」や「憎しみ」を甘く見てはいけない、という警鐘でもある物語で、エンディングにもそれを示唆する描写と展開もあり、退廃することも、マンネリ化することも無く、現生人類が心の進化を遂げない限り普遍的で、『ライブアライブ』や『フロントミッション3』にも通じると想う。
『フロントミッションシリーズ ガンハザード』ではアルベルトの潜在的戦闘能力の向上がソサエティの打破に繋がったのが強調されているのに対し、『フロントミッション3』のエマ編の和輝は、怒りの感情を自分で制御でき、人間性・精神力・知性・理性がルカーヴや多くの人間の予想・予測を上回る進化を遂げたことがラスボスの打倒に繋がった点が強調されているという違いも、心技体を問われる剣道が好きで、心の面で未熟な点を否定できない故か印象に残っています。