スチル・ネタバレありです!
薄桜鬼ポータブル(PSP)を未プレイの方や、攻略中の方はご注意下さい!
※攻略や、夢小説ではありません。
薄桜鬼ポータブルのソフトが手元から無くなる予定になりそう
でも後々内容を思い返したい!
……と思ったので、ゲームのスチルシーンそのままです~(スチル出現前後)
事件想起二
選択肢によって分岐
キャラ分岐前はこちら↓
壱
後編
私……どうすればいいんだろう?
☆そう言われても……
役目は放り出せない
父様を見つけるためだから
ち「そうは言われても……これも、島原で浪士達が何をしているのか探るためだし。これが一番確実な方法だってここに来る前、原田さんも言ってたから」
すると平助君は、もどかしそうに肩をすくめながら私に背を向け……。
藤堂「そりゃわかってるけどよ……仕事とはいえ、おまえが他の男の酒の相手してるなんて……」
か細い声で、ぼそぼそと呟き続ける。
ち「えっ?何?声が小さくて、うまく聞き取れない……」
平助君の小さな背中に、そう呼びかけるとーー。
藤堂「やっぱおまえがここにいるなんて、駄目だ!」
決意めいた様子で立ち上がり、私の手首をつかむ。
そしてーー。
戸惑う私の手を引いて、座敷を飛び出してしまう。
ち「あ、あのっーー平助君?どこに行くつもりなの?」
藤堂「決まってんだろ!屯所に帰るんだよ!」
ち「え、えっ?えーー?帰るって……私、まだ隊務の途中で……!」
すると平助君は、憤懣やるかたない様子で独り言めいた言葉を洩らす。
藤堂「……大体、オレは最初から反対だったんだよ。綺麗になったおまえの姿を見られるっていうから、こうやってノコノコついて来ちまったけど……
やっぱ、おまえがこんな所にいるなんて駄目だ!オレは絶対に間違っちゃいないはずだ!」
そう言いながら店の外に出た所には、数人の浪士達の姿があった。
浪士十二「……新選組の幹部連中が、この店に入って行ったってのは間違いねえんだな?」
浪士十三「ああ、絶対に見間違えるはずがねえ。今頃は酒かっ喰らって、いい気分になってやがるはずだ」
浪士十二「なるほど。奇襲をかけるなら、今のうちってことか」
彼らの会話の内容から不穏なものを感じ取った平助君は、声を低めながら尋ねる。
藤堂「何だ?おまえら。何の話してやがる?」
すると浪士達は驚きの表情を浮かべた後、眉をひそめーー。
浪士十二「こいつ、さっき店に入った新選組の一味だぜ!」
浪士十三「もしかして、屯所襲撃の話が洩れちまったのか……?」
その言葉を耳にして、平助君の顔に緊張が走る。
藤堂「屯所襲撃だって……?」
浪士十二「構わねえ、やっちまえ!殺すのが早いか遅いかの違いだけだ!」
威勢の良い声と共に、浪士は刀を引き抜く。
藤堂「おうおう、いい度胸してるじゃねえか!新選組八番組組長、藤堂平助の前で刀を抜いたってことはーー覚悟はできてんだろうな!?」
言うが早いか、平助君も腰の刀を一息で引き抜いた。
ち「へ、平助君……!」
藤堂「おまえは、店ん中に隠れてろ。大丈夫。オレは、こんな奴らには負けたりしねえから」
ち「だけど……!」
相手は少なく見積もっても、十人はいるのに……。
はらはらしながら事の成り行きを見守っていた、その時だった。
永倉「おい平助、戻ってこいって。彼女を店から連れ出しちまってどうすんだよ」
原田「ったく、しょうがねえ奴だな……。おまえの気持ちもわからねえでもねえが、しょうがねえことだろうが」
私達を追ってきた永倉さんや原田さんは、平助君を取り囲む浪士達の姿を目にして緊張をみなぎらせる。
永倉「何だ何だ、このいかにも人相の悪い野郎共は?」
藤堂「見ての通りだよ。こいつら、新選組の屯所を襲撃する計画を立ててるんだってさ」
原田「そりゃまた、結構なこった。物事を円滑に進めるにゃ、綿密な計画ってのが必須だからな。
しかしーーよりによって俺達の馴染みの店で会合を開くなんて、間抜けにも程があるんじゃねえか?」
浪士十二「構わねえ、全員やっちまえ!新選組幹部の首を手土産に、凱旋するぞーー!」
その後、大乱闘の末ーー
平助君たちが勝利を収める。
そして、その後の土方さんの迅速な対応で、屯所襲撃計画も未然に防がれたのだった。
そして数日後。
私は平助君や八番組の隊士さん方と共に、巡察へと出ることになった。
あれ以来、街中で浪士達の姿を見かけることもほとんどなくなり……。
京の街には、平和が戻ってきたみたいだった。
ち「……全部、平助君のお陰だよね」
藤堂「へっ?何だよ、いきなり」
ち「この間の、島原での捕り物のこと。平助君、あの時浪士達が角屋に踏み込もうとしてたのに気付いてたから私を連れ出してくれたんでしょ?」
藤堂「えっ?いや、まあ……そう……かな?」
平助君はなぜか気まずそうに目をそらし、曖昧な返事を返してくる。
ち「【そうかな?】って、自分のことじゃない。本当に、平助君のお陰だよ。ありがとう」
藤堂「い、いや……」
彼はあんまり嬉しそうな表情をせず、顔を伏せてしまう。
……もしかして、謙遜してるのかな?
そう思った矢先ーー。
藤堂「あ、あのよ、おまえら先に行っててくれるか?ちょっと、こいつと話したい事があるから」
同行している隊士さんにそう命じ、先行させる。
そして、罰が悪そうに私の方を振り返って……。
藤堂「実はさ……違うんだ」
ち「違う、って何が?」
すると彼は、まるで悪戯を見咎められた子供のような表情で、こう打ち明けてくれる。
藤堂「その……あの時はさ、おまえが芸者の格好してああいう場所にいるのを見てるのが嫌で……」
ち「えっ?えっと……それって、あの着物が似合ってなかったってことかな……?」
藤堂「い、いや、そういうんじゃなくて……!っつうかおまえの着物姿は、今まで見たどの芸者さんより綺麗だったけどよーー!」
あわてふためきながら言いかけた平助君だったけれど……。
まるで続きを飲み込むみたいに、唇を引き結んだ。
そして気まずそうに目を伏せながら、ぼそぼそと呟く。
藤堂「……島原の芸者ってさ、客の男に酌したり、媚を売ったり……そういうのが仕事だろ?自分でも、ガキくせえって思うけど……おまえが他の男のとそういうことすると思ったら、何か……すっげえ嫌で。それ以前に、あんだけ可愛いおまえの姿を、他の奴らに見せること自体嫌だし……!」
平助君は顔を真っ赤にしながら、もどかしそうに言い募る。
そして、彼はしばらく俯いた後、己の言動を恥じるように……。
藤堂「…………ごめん。オレがこんなこと言う筋合いねえってことはわかってるんだ。ただ、何か……」
平助君も、自分の心の波立ちに戸惑っている様子だった。
すごく口下手だけど……それでも彼の態度や言葉から、その真っ直ぐな気持ちが伝わってくる。
だから、私は……。
ち「うん、わかった。もう、ああいうことはしないよ。約束する」
私の言葉に、平助君は驚きと嬉しさが入り混じった様子で顔を上げる。
藤堂「ほ、本当か!?」
私がもう一度頷くと、彼は喜色満面になりーー。
藤堂「そっ……そっか!!ありがとう、千鶴!」
その場で飛び跳ねそうな勢いで、そう言ってくれる。
そして、付け加えるように……。
藤堂「あのさ……いつかまた女の着物を着るときが来たら、そんときは、他の奴らのいねえ所で、オレにーーオレだけに、見せてくれるか?」
ち「うん、その時が来たらね」
藤堂「よっしゃあぁぁぁぁ!!」
平助君は強く握りしめた拳を、空高く突き上げる。
藤堂「そんじゃ、今日も張り切って巡察するか!早く行こうぜ、千鶴!」
ち「うん」
平助君があんなに喜んでくれるなんて……
私まで嬉しくなってしまう。
でも、女物の着物を着た私の姿を他の男の人に見せたくないってことは、平助君、もしかして私のこと……。
ううん、これはいくら何でも自惚れすぎ……かな。
でも本当に、平助君の前で女物の着物を着られる日がまた来るといいな。
平助かわいすぎる!!!!!!
可愛いのに強い!!
ギャップにやられます!
きっと脱いだら凄いんだよwwwwww













