『勝手に脳内変換』

『勝手に脳内変換』

好きな事、購入した本や妄想・日常を書いて行こうかと思います!

・・・・と思っていたらPCがぽっくり逝かれiPhoneになりレポも更新しておりませんが毎日萌え転がりながら生きております!!







「眠れぬ街のシンデレラ」
「王子様のプロポーズ」
「特別捜査密着24時」
「吉祥寺恋色デイズ」
「誓いのキスは突然に」
「スイートルームで悪戯なキス」

その他いろいろプレイ中です!


妄想族です~






☆きっとネタバレしております。(お嫌な方はお逃げ下さい)


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注意スチル・ネタバレありです!
薄桜鬼ポータブル(PSP)を未プレイの方や、攻略中の方はご注意下さい!

※攻略や、夢小説ではありません。
薄桜鬼ポータブルのソフトが手元から無くなる予定になりそう叫び
でも後々内容を思い返したい!
……と思ったので、ゲームのスチルシーンそのままです~(スチル出現前後)




事件想起二

選択肢によって分岐
キャラ分岐前はこちら↓












桜後編桜



私……どうすればいいんだろう?


☆そう言われても……
役目は放り出せない
父様を見つけるためだから



「そうは言われても……これも、島原で浪士達が何をしているのか探るためだし。これが一番確実な方法だってここに来る前、原田さんも言ってたから」



すると平助君は、もどかしそうに肩をすくめながら私に背を向け……。



藤堂「そりゃわかってるけどよ……仕事とはいえ、おまえが他の男の酒の相手してるなんて……」


か細い声で、ぼそぼそと呟き続ける。


「えっ?何?声が小さくて、うまく聞き取れない……」



平助君の小さな背中に、そう呼びかけるとーー。



藤堂「やっぱおまえがここにいるなんて、駄目だ!」


決意めいた様子で立ち上がり、私の手首をつかむ。


そしてーー。


戸惑う私の手を引いて、座敷を飛び出してしまう。



「あ、あのっーー平助君?どこに行くつもりなの?」


藤堂「決まってんだろ!屯所に帰るんだよ!」


「え、えっ?えーー?帰るって……私、まだ隊務の途中で……!」


すると平助君は、憤懣やるかたない様子で独り言めいた言葉を洩らす。


藤堂「……大体、オレは最初から反対だったんだよ。綺麗になったおまえの姿を見られるっていうから、こうやってノコノコついて来ちまったけど……
やっぱ、おまえがこんな所にいるなんて駄目だ!オレは絶対に間違っちゃいないはずだ!」



そう言いながら店の外に出た所には、数人の浪士達の姿があった。



浪士十二「……新選組の幹部連中が、この店に入って行ったってのは間違いねえんだな?」

浪士十三「ああ、絶対に見間違えるはずがねえ。今頃は酒かっ喰らって、いい気分になってやがるはずだ」

浪士十二「なるほど。奇襲をかけるなら、今のうちってことか」


彼らの会話の内容から不穏なものを感じ取った平助君は、声を低めながら尋ねる。



藤堂「何だ?おまえら。何の話してやがる?」


すると浪士達は驚きの表情を浮かべた後、眉をひそめーー。



浪士十二「こいつ、さっき店に入った新選組の一味だぜ!」

浪士十三「もしかして、屯所襲撃の話が洩れちまったのか……?」



その言葉を耳にして、平助君の顔に緊張が走る。


藤堂「屯所襲撃だって……?」


浪士十二「構わねえ、やっちまえ!殺すのが早いか遅いかの違いだけだ!」


威勢の良い声と共に、浪士は刀を引き抜く。



藤堂「おうおう、いい度胸してるじゃねえか!新選組八番組組長、藤堂平助の前で刀を抜いたってことはーー覚悟はできてんだろうな!?」


言うが早いか、平助君も腰の刀を一息で引き抜いた。


「へ、平助君……!」


藤堂「おまえは、店ん中に隠れてろ。大丈夫。オレは、こんな奴らには負けたりしねえから」


「だけど……!」


相手は少なく見積もっても、十人はいるのに……。
はらはらしながら事の成り行きを見守っていた、その時だった。


永倉「おい平助、戻ってこいって。彼女を店から連れ出しちまってどうすんだよ」


原田「ったく、しょうがねえ奴だな……。おまえの気持ちもわからねえでもねえが、しょうがねえことだろうが」


私達を追ってきた永倉さんや原田さんは、平助君を取り囲む浪士達の姿を目にして緊張をみなぎらせる。



永倉「何だ何だ、このいかにも人相の悪い野郎共は?」


藤堂「見ての通りだよ。こいつら、新選組の屯所を襲撃する計画を立ててるんだってさ」


原田「そりゃまた、結構なこった。物事を円滑に進めるにゃ、綿密な計画ってのが必須だからな。
しかしーーよりによって俺達の馴染みの店で会合を開くなんて、間抜けにも程があるんじゃねえか?」


浪士十二「構わねえ、全員やっちまえ!新選組幹部の首を手土産に、凱旋するぞーー!」


その後、大乱闘の末ーー
平助君たちが勝利を収める。

そして、その後の土方さんの迅速な対応で、屯所襲撃計画も未然に防がれたのだった。



そして数日後。
私は平助君や八番組の隊士さん方と共に、巡察へと出ることになった。
あれ以来、街中で浪士達の姿を見かけることもほとんどなくなり……。

京の街には、平和が戻ってきたみたいだった。


「……全部、平助君のお陰だよね」


        photo:01



藤堂「へっ?何だよ、いきなり」


「この間の、島原での捕り物のこと。平助君、あの時浪士達が角屋に踏み込もうとしてたのに気付いてたから私を連れ出してくれたんでしょ?」

藤堂「えっ?いや、まあ……そう……かな?」


平助君はなぜか気まずそうに目をそらし、曖昧な返事を返してくる。


「【そうかな?】って、自分のことじゃない。本当に、平助君のお陰だよ。ありがとう」


藤堂「い、いや……」



彼はあんまり嬉しそうな表情をせず、顔を伏せてしまう。


……もしかして、謙遜してるのかな?
そう思った矢先ーー。



藤堂「あ、あのよ、おまえら先に行っててくれるか?ちょっと、こいつと話したい事があるから」



同行している隊士さんにそう命じ、先行させる。
そして、罰が悪そうに私の方を振り返って……。


藤堂「実はさ……違うんだ」


「違う、って何が?」


すると彼は、まるで悪戯を見咎められた子供のような表情で、こう打ち明けてくれる。



藤堂「その……あの時はさ、おまえが芸者の格好してああいう場所にいるのを見てるのが嫌で……」


「えっ?えっと……それって、あの着物が似合ってなかったってことかな……?」


藤堂「い、いや、そういうんじゃなくて……!っつうかおまえの着物姿は、今まで見たどの芸者さんより綺麗だったけどよーー!」


あわてふためきながら言いかけた平助君だったけれど……。
まるで続きを飲み込むみたいに、唇を引き結んだ。

そして気まずそうに目を伏せながら、ぼそぼそと呟く。


藤堂「……島原の芸者ってさ、客の男に酌したり、媚を売ったり……そういうのが仕事だろ?自分でも、ガキくせえって思うけど……おまえが他の男のとそういうことすると思ったら、何か……すっげえ嫌で。それ以前に、あんだけ可愛いおまえの姿を、他の奴らに見せること自体嫌だし……!」


平助君は顔を真っ赤にしながら、もどかしそうに言い募る。
そして、彼はしばらく俯いた後、己の言動を恥じるように……。


藤堂「…………ごめん。オレがこんなこと言う筋合いねえってことはわかってるんだ。ただ、何か……」



平助君も、自分の心の波立ちに戸惑っている様子だった。
すごく口下手だけど……それでも彼の態度や言葉から、その真っ直ぐな気持ちが伝わってくる。

だから、私は……。



「うん、わかった。もう、ああいうことはしないよ。約束する」


私の言葉に、平助君は驚きと嬉しさが入り混じった様子で顔を上げる。



藤堂「ほ、本当か!?」


私がもう一度頷くと、彼は喜色満面になりーー。


藤堂「そっ……そっか!!ありがとう、千鶴!」


その場で飛び跳ねそうな勢いで、そう言ってくれる。
そして、付け加えるように……。



藤堂「あのさ……いつかまた女の着物を着るときが来たら、そんときは、他の奴らのいねえ所で、オレにーーオレだけに、見せてくれるか?」


「うん、その時が来たらね」


藤堂「よっしゃあぁぁぁぁ!!」


平助君は強く握りしめた拳を、空高く突き上げる。


藤堂「そんじゃ、今日も張り切って巡察するか!早く行こうぜ、千鶴!」


「うん」



平助君があんなに喜んでくれるなんて……
私まで嬉しくなってしまう。

でも、女物の着物を着た私の姿を他の男の人に見せたくないってことは、平助君、もしかして私のこと……。


ううん、これはいくら何でも自惚れすぎ……かな。
でも本当に、平助君の前で女物の着物を着られる日がまた来るといいな。





平助かわいすぎる!!!!!!

可愛いのに強い!!

ギャップにやられます!

きっと脱いだら凄いんだよwwwwww


ペタしてね

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事件想起二

選択肢によって分岐
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☆キャラ分岐☆

藤堂平助ルート




屯所に手紙を書く
急いで報告しなきゃ
☆ちょっと心細い……


浪士達は、何を企んでいるんだろう?
ちょっと心細い……。
不安に駆られながら、座敷の様子を窺っているとーー。



君菊「千鶴はん、逢状かかりましたえ。向こうの広間に行ってくれはりますやろか?」


ちづる「えっ?逢状ってーーどなたかが私を指名してくれたってことですか?一体誰が……」


ここに来たばかりの私のことを知っている人なんて、いないはずなのに……。
すると君菊さんは悪戯っぽく笑ながら答えてくれる。



君菊「それは、行かはったらわかります。さ、早よお行きやす」


「は、はい……」



浪士達の様子は気になるけど……。
君菊さんに言われるまま、私はお客さん方が待っている座敷へと向かった。


「こんばんは、千鶴と申します。お手柔らかにお願いします……」


緊張しながら三つ指をつき、お客さんに自己紹介するとーー。


永倉「千鶴ちゃん、そんな堅苦しい挨拶しなくていいって。ほら、顔上げて」


「えっーー?」


聞き覚えのある声に慌てて顔を上げるとそこには……。


左之助「よう、千鶴。邪魔してるぜ」


近藤「ふむ…何度見ても、その着物がよく似合ってるなぁ」


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藤堂「こ、こんばんは、千鶴」


「近藤さん、永倉さん、原田さん、平助君……。どうしてここに?」


永倉「ん?それはまぁ……今日の隊務も無事に終わったことだし、明日への活力をつけようと思ってよ」


近藤「今日は、俺のおごりだ。勘定は気にせず、好きなだけ食べてくれ」


永倉「近藤さん、よく言った!そんじゃ遠慮なく、品書きに載ってる一番高い物から食わせてもらうぜ!」


「は、はあ……」


私が戸惑っていると、お酒や料理ののった膳が次々に運び込まれてくる。
私、浪士達の内偵のためにここに来てるはずなんだけど……いいのかな?


左之助「……ま、今は難しいこと気にせず、楽しんでやれよ。根詰め過ぎんのも良くねえだろ」


「はい……わかりました」



皆、あっという間に酔いが回った様子で、楽しそうに騒ぎ始める。


永倉「どうだ、千鶴ちゃん?楽しんでるか?」


「あっ、は、はい……。お酒は呑めないので、お料理だけいただいてます」


永倉「なあ近藤さん、あれやってくれよ、あれ!まだ彼女にはみせてねえだろ?」


近藤「そうだな。よし、任せてくれ!」


「【あれ】って、一体なんですか?」


すると近藤さんは、右の拳を強く握り締めーー。


近藤「種も仕掛けもないこの拳が、あっという間に消えてしまう大奇術!よく見ててくれたまえ……!」


大きく開いた口の中へと、その拳を収めてしまう。



永倉「待ってました!!妖怪・大口男!色町でわざわざこれを披露する、あんたの男気に惚れた!女にもてる気なんて、欠片もなし!」


酔っ払った永倉さんは、はしゃいで拍手喝采する。



「す、すごい……!近藤さん、それ、どうやってるんですか?」


近藤「ん?ほへは、はふはふはふへほふへひ、ひひふへはひふふへ……」


原田「近藤さん、しゃべるんなら口からゲンコツ出してからにしようぜ」


近藤さんや永倉さん、原田さんが盛り上がっている中……。



「……あれっ?」



いつもなら一緒にはしゃいでいるはずの平助君が、随分静かなのに気付く。
彼は物憂げな表情で奥の席に座ったまま、お料理に手もつけずに座り込んでいた。



原田「おい千鶴、どうした?ちゃんと見てやらねえと、近藤さんが可哀想だろ」


「いえ、あの……平助君、元気がないみたいなんですけど……何かあったんでしょうか?」



すると原田さんは、ちらっと平助君の様子を窺ったあと……。



原田「……ああ、あいつは放っとけ。心配する程のことじゃねえから」


「はあ……」



そう言われても……
平助君をこのまま放っておいてもいいのかな?



このまま楽しむ
☆平助君の様子が気になる



平助君、どうしたんだろう?
お酒の席ではいつも一番楽しそうにはしゃいでいるのに……
今日は、なぜか元気がない。

美味しそうな料理にも、まったく手をつけていないみたいだった。



近藤「藤堂君、どうしたんだね?ここの料理は、口に合わんか」


藤堂「別に…そういう訳じゃねぇけどさ」


永倉「平助のことだから、どうせ拾い食いでもして腹壊したんだろ。ったく、しょうがねえな。


藤堂「新八っつぁんじゃあるまいし、そんな真似するかよ!何でもねえから、放っといてくれって」


永倉「何だよ、人がせっかく心配してやってんのに……可愛くねえ奴だな」



平助君、本当にどうしたんだろう?
身体の調子でも悪いのかな……。

すると、原田さんがそっと私に耳打ちしてくる。


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原田「なあ、千鶴。ちょっと、平助の相手してきてやってくれるか?」


「えっ、でも……私でいいんですか?」


原田「ああ。そうすりゃ、すぐに機嫌直すと思からよ。面倒かけて悪いな」


「いえ……」




本当に、私が行ってもいいのかな?
そう思いながらも、私は部屋の隅で俯いて溜め息をついている平助君のところへと向う。


photo:02



「平助君、今日は元気がないみたいだけど……何かあったの?」


藤堂「あっーー」




声をかけると、彼は気まずそうに目をそらしてしまう。



藤堂「い、いや別に……何でもねえよ」


「そうなの?もし具合が悪いなら、お薬を持ってきてもらうけど……」


藤堂「だ、だから、具合が悪い訳じゃねえんだって!」



「それならいいけど……」



どうしたんだろう。
平助君は目をそらしたまま、私の方を見ようともしてくれない。


もしかしてこの着物、あんまり似合ってない……のかな?
でも、今着替える訳にもいかないし……。



「……ねえ平助君、お酒呑む?よかったら、注いであげるよ」



藤堂「あっ……う、うん。そんじゃ、一杯もらおうかな」


「そう!それじゃ、どうぞ」




彼がそう言ってくれたことにほっとして、私はお銚子に手を伸ばす。


だけど……。



つむじ『勝手に脳内変換』-未設定



彼は相変わらず顔をそむけたまま、視線をあさっての方向へと投げている。

しかもその表情は、さっきよりもさらに落ち込んでいるみたいに見えた。


「あの……平助君?」


そう声をかけるも、彼は振り返ろうともしてくれない。
拗ねた表情のまま、唇を小さく尖らせ……。


藤堂「……何だよ」




ぶっきらぼうに、そう返してくる。



「もしかして私、何か気に入らないことしちゃった……のかな?」


全然覚えがないけど……。
もしかしたら無意識のうちに、彼の気に障る振る舞いをしてしまったのかも知れない。



藤堂「……誰も、そんなこと言ってねえだろ」


そう答える声にも、刺が含まれていた。
その言葉が本音でないことは、はっきりわかった。




「そう?だけど今日の平助君、いつもと様子が違うから……もし悩みがあるのなら言ってくれれば、私、相談に乗るよ?」


藤堂「別に、悩みなんて……」


そう言いかけ、平助君は続く言葉を呑み込んでしまう。
その顔は何だか、ひどく悲痛なものになっていて……。

見ている私の方が、胸が痛くなってしまう。




「……やっぱり、私のお酌じゃ駄目?他の芸者さんに交代してもらってこようか?」


私がそう尋ねると平助君は、弾かれた様にこちらを振り返りーー。



つむじ『勝手に脳内変換』-未設定


藤堂「い、いや、そうじゃねえって!他の人じゃ駄目っつうかーー
おまえが他の座敷に行っちまうなんて、もってのほかで……!」



勢いに任せてそう言いかけ、【しまった】と言わんばかりに息を呑む。
私はそんな平助君の顔を見つめ返しながら、問う。




「あの……どういうこと?私が他のお座敷に行っちゃいけないって……」


藤堂「あ、え、えっと……」


まだお酒も呑んでないはずなのに、平助君の顔は上気して真っ赤になってしまっていて……。



藤堂「な、何つうか、その……」



しどろもどろになりながら何か言おうとするうちに、頬の紅潮の度合いはどんどん激しくなりーー。



藤堂「や、やっぱ駄目だ!おまえがこんな所にいるなんて、我慢できねえっ!」


叫び声と共に、乱暴な手つきで盃を膳へと置く。



「あ、あの……平助君?それって、どういうこと?」


藤堂「だからーーおまえがそんな格好して島原にいるなんて、嫌なんだよ!」


傷ついた表情のまま、平助君は叫ぶ。






桜後編へ桜


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事件想起二




☆キャラ分岐☆
山崎烝ルート




屯所に手紙を書く
☆急いで報告しなきゃ
ちょっと心細い……


大広間には、いかにも気性の荒そうな浪士達が続々と集まってきていた。
隊士さん方に報告した方が良さそうだけど……。

もしかしたらこの後、父様もここにやって来るかも知れない。
だとしたら、もう少しだけ待った方がいいの?


……どうすればいいんだろう?



☆すぐに報告
もう少し待つ


……急いで報告した方が良さそう。
のんびりしてたら、密談が終わってしまうかも知れない。


確か、斎藤さんと山崎さんも角屋の用心棒に変装してここに来てくれてるんだよね……。

二人に報告しに行かなきゃ。
私は斎藤さん達が控えている個室へと急いだ。


山崎「………なるほど、話はわかった。座敷にいる浪士達が、新選組に仇なす者たちであるのはほぼ間違いない、と」


「はい」


山崎「……ただ、それだけでは決め手に欠けるな。夜な夜な島原に集まって会合を開き何を話し合っているのか、その目的を知りたいところだが……」



確かに…
言われてみれば、その通りかも。
尊攘派の浪士達が新選組を恨んでるのは、当たり前だし。
今の状況で彼らを問い詰めても、酒を呑んで大言壮語していただけ、とかわされてしまうに違いない。
と、それまで沈黙していた斎藤さんが口を開き……。



斎藤「千鶴、おまえが奴らの座敷に出て会合の目的を聞きだすというのはどうだ?」


「えっ?私がーーですか?」


斎藤「万が一の事態が起こったら、すぐに俺が助けに行く。
それならば、問題はあるまい」


「はい、それは構いませんけど……。
斎藤さん、どうしてさっきから真横を向いたまま話してるんですか?」




私がそう尋ねると、彼は気まずそうに肩を跳ねさせる。


斎藤「い、いや、それはーー」


答えようとして、一瞬だけこちらを見ようとするがーー。
すぐにまた、大袈裟にうろたえながら目をそらしてしまう。
そして……。



斎藤「まさか、着物や化粧でここまで見違えるとは……。ここはやはり、気の利いた褒め言葉を一言くらい言っておくべきか?
しかし、何を言えば喜ぶかなど皆目見当が……そもそも彼女は、隊務のためやむを得ずこの格好をしているのだし……
だからといって何も言わないままでは、俺の真意を誤解されてしまう可能性も……。
では、一体どうすれば……?」


「あの……斎藤さん?」



私から顔をそむけたままぶつぶつ呟き続けている斎藤さんに声をかけるが、彼はこちらを振り返ろうともしない。


photo:02



「……山崎さん。斎藤さん、一体どうなさったんでしょう?」


山崎「色々、思うところがあるのだろう。そっとしておこう」


「はあ……」


山崎「とりあえず、君にはこれから浪士達の座敷に出てもらうことになるが……
もし危険な目に遭いそうだったら、すぐに逃げてきてくれ。……いいな」


「はい、わかりました」




その後、私は、浪士達のいる大広間へとやって来た。
彼らに正体を悟られないようにしなければと、緊張しながらお座敷に出たのだけど……。

私が来た時にはもう密談は終わっていたようで、無礼講な大宴会になってしまっていた。


浪士三「おい、酌をしろ酌を!俺は国事のために、わざわざ西国からやって来た志士なのだぞ!」


「は、はい、ただいま」


私は、赤ら顔の浪士が差し出した盃にお酒を注いだ。


「あの……今日は、どういった催しでお集まりになったんですか?」


素面の時なら警戒して聞き出せないだろうけど……。
この人、だいぶお酒が回ってるみたいだし、答えてくれるかも知れない。


浪士三「ん?そうだな……。おまえのような女に話したところで、奴らに計画を漏らされることもないか。
……聞いて驚け。我らは、新選組の屯所ーー西本願寺を襲撃する計画を立てているのだ」


「ーーー!」


浪士三「邪魔な新選組の連中がいなくなれば、時流は大きく尊王攘夷へと傾く。もし成功した暁には、この俺は功労者として高く評価されることだろう」


自慢げに言った後、浪士は含みのある視線を私へと向ける。
そして……。


浪士三「妾になるなら、今のうちだぞ?もし報奨金がでれば、おまえを落籍することだってできるんだからな」


「えっ?あ、えっと……」


浪士三「おまえ、もう旦那はいるのか?もしまだ誰にも水揚げされてないんなら、是非この俺に……」


ど、どうしよう。

この会合の目的はわかったんだし……
面倒なことにならないうちにここを抜け出したほうがいいのかな?



☆逃げる
ここに残る


「あ、あのっ、お銚子が空になってしまいましたから、お代わりを持って来ますね」


私はそう言って立ち上がり、そそくさと広間を出た。


浪士三「おい、ちょっと待て!話はまだ終わっていないぞ!この俺が、妾にしてやるというのに!」



浪士も私を追って、広間から走り出て来る。


「ちよっーー!お、追いかけてこないでください!」


浪士三「む、これはもしや、【嫌よ嫌よも好きのうち】というやつか。恥ずかしがらずに、早くこっちへーー」


「きゃぁぁっーー!」



全力で逃げようとしたけど着物が重いせいでうまく走れない。

浪士がすぐ背後まで迫ってきた、その時ーー。


photo:01



山崎「雪村君、こっちへ!」


開いた襖から山崎さんが飛び出してきて、私へと手を差し伸べる。



「山崎さんーー!」



私はその手をしっかりと握り締め、彼の背後へと隠れた。


浪士三「……何だ、てめえは?どう考えてもこの場所に似合わねえその格好……もしかして俺達の会合を見張ってたのか?」


浪士の言葉に、山崎さんは急所を突かれたように顔をしかめる。
だけど彼は、すぐに気を取り直しーー。


山崎「お、俺は……見ての通り、忍者だ! 」


浪士三「忍者……だと?」


山崎さんの答えに、浪士は呆れ半分、驚き半分といった表情になる。



山崎「そ、そうだ!雨の日も風の日も、可愛らしいお嬢様を陰からお守りする忍者だ!助けを求める声を聞きつけて参った!貴様、うちのお嬢様に何をする!」


「あ、あの、山崎さん?忍者というのは、一体……」


山崎「……話を合わせてくれ。我々が新選組の人間だということを奴らに悟られるとまずい」


「そ、そうでした……!」



でも、どうしてお嬢様と忍者なの?ますます、浪士に怪しまれるんじゃ……。



浪士三「わけのわからねえことを抜かしやがって……。さっさとその女をこっちに渡せ」


山崎「お嬢様、こちらへ!この忍者山崎、命に代えてもあなたをお守り致します!」


「は、はいっーー!」


浪士三「逃がしてたまるか!こう見えても俺様は、薬丸自顕流目録の腕前!手加減はせんぞ!」


剣の腕前と追いかけっこの上手下手はあまり関係ないんじゃ……と思いつつもーー。
私も山崎さんも勢いに呑まれ、全力で走り始めた。


だけどどれだけ逃げても、浪士は諦めることなく追いかけて来る。


山崎「くっ……!あれだけ泥酔しているのに諦めずに追ってくるとは、何という執念……」


「はぁ、はっ、はぁ……。や、山崎さん……!私、もう駄目みたいです……
こうなったら、山崎さんだけでも逃げてください……!」


山崎「何をおっしゃってるんです、お嬢様!この山崎があなたを見捨てて逃げるなど、できるはずがありません!」


お嬢様って……
山崎さん、完全に役に入り込んじゃってる……?


浪士から、必死に逃げて辿り着いた先は、私が使わせてもらっていた部屋だった。


山崎「くっ、行き止まりかーー!」



慌てて後ろを振り返ってみるけど、入り口は既に浪士の巨躯で塞がれている。
浪士には隙がまったくなく、当て身を食らわせて逃げるなんてできそうもなかった。


浪士三「へっ、年貢の納め時らしいな。茶番は終わりだ。早く、その女をこっちに引き渡せ」


その言葉に、山崎さんは悔しそうに唇を噛む。


「山崎さん、私ならいいんです」


山崎「しかし、お嬢様……!」


「ここまで、必死に守ってくださっただけで充分です。これ以上ご迷惑をおかけする訳には……」



私達のやり取りを目にして、浪士は勝ち誇った笑みを浮べる。



浪士三「女の方は、意外と諦めがいいみたいじゃねえか。それじゃ、こっちに来な」


「………」



浪士が私へと歩み寄り、肩に手をかけようとした瞬間ーー。



山崎 山崎流忍法・畳返し!


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浪士三「ぐっーー!」



瞬時にはがされた畳が、浪士の顔面を直撃した。
お酒がすっかり回っていたところに不意打ちを食らい、浪士はあっという間に意識をなくしてしまう。


山崎「……お嬢様、お怪我はありませんか?」


「あ、はい。私は何ともありません。でも……この人、気絶してしまったみたいですけど……これから、どうしましょう?」


山崎「とりあえず、お屋敷……ではなく、屯所に連れ帰りましょう。詳しい情報を引き出すことができるかも知れない」


「はい……」



その後、屯所に連れ帰った浪士の口から、新選組屯所の襲撃計画を詳しく聞き出し……。
私達は無事、彼らの計画を阻止することができたのだった。


そして、数日後。
箒を片手に、境内のお掃除をしていると……。


「あっ……」


見慣れた人影が、急ぎ足で通り過ぎようとする。


「山崎さん!」


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山崎「これは……雪村君。境内の掃除をしているのか?」


「はい!山崎さんは、これからお出かけですか?」


山崎「副長の命令で、情報収集に出向くところだ」


「山崎さんは、このあいだの島原での捕り物の第一の功労者ですもんね」


あれ以来、土方さんはますます山崎さんを頼りにしてくれるようになったみたい。




山崎「いや、先日の一件は、君の働きがあってこそ解決することができた。
……それなのに、俺ばかりが手柄を独占する結果になってしまって、すまない」


「いいんです。気になさらないでください」


私が女性だってことは隊士さん方には秘密だから、先日の島原での捕り物の時の私の働きは公には伏せられている。

でも、そんなこては全然気にならなかった。

ただ、一つ引っ掛ってる事があって………。




「そういえばあの時、山崎さん、忍者のふりをしてらっしゃいましたけど……あれって、あの時とっさに考えたんですか?」


山崎「あ、いや、あれはーー。」


私の質問に、山崎さんはいつも冷静な彼らしくなく狼狽する。



山崎「……新選組の監察方だ、などと知れたら仲間の浪士を呼ばれる可能性もあったからな。苦肉の策だ」


「そうなんですか。山崎さんってすごく機転が利くって、感心してたんです」


素直な感想を口にすると、山崎さんはいたたまれない様子で私から目をそらしてしまう。


山崎「ただ、すべてが浪士を欺くための方便だったかといえば、そういう訳でもなく……」


「えっ?」


山崎さんはしばらくその場に立ち尽くし、口をつぐんでいた。
やがて、顔を上げーー。


山崎「いや、何でもない。気にしないでくれ」


そう答える山崎さんの表情は、いつものそつがないものに戻っていた。


山崎「……では、俺はもう行く。掃除を続けてくれ」


「あっーーはい!引き止めてしまってすみませんでした」



彼は小さく首を振った後、ゆっくりと歩き出す。


そして、すれ違いざまーー。


山崎「……君がもしまた女性の姿で隊務を引き受けることがあれば、俺が陰から守る。だから、安心してほしい」


そう言い残し、そのまま早足で歩いて行ってしまう。
その背中を見送りながら、私は掃き掃除を再開した。

もしまた女性の姿で隊務を引き受けることになったら……か。


……そういう日がまたいつか来てくれるといいな。


そして、この間の島原での晩みたいに山崎さんに守ってもらえたら……すごく嬉しいかも。



もーダメ!!!!!!

お腹痛すぎる!!!!!!!!

ツッコミどころ満載でどっからツッコんでいいのかwwwww

主人公の冷静なツッコミも笑えるw


なんか、いつも硬いイメージの山崎さんが!!!
変態と紙一重?www
この事件想起二のお陰で(!?)山崎さんの装束がコスプレにしか見えん!!!!!

主人公も今度から「忍者・山崎」って呼んであげたらいーのに~

・・・この時代に「お嬢様」って、言葉あるのかな??

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