朝は叩き起こされ


24時間365日監視され


トイレは監視付きで時には行く事すら許されない


日によっては午後まで飲まず食わずで


その日初めて口にしたものは


下に落ちて踏まれたドロドロの米粒数粒


仕事は賽の河原の如く連続でやり直しを求められ


ほんの少しでもミスをすれば


けたたましいサイレンと共に徹底的に非難され


お風呂は5分以内で済ませるよう求められる


不可能な事を不可能だと言えば即サイレンが鳴らされ


理不尽な要求を突き付けられても朗らかな対応を求められ


やっとの思いで1日を終え


休み無く働いているにも関わらず


報酬は0円


ブラック企業でしょうか?



















いいえ
























どこにでもいる



















【専業主婦】と呼ばれる私の話です。


















もうね、このタイトルは失礼かなとも思いましたが、知らない男性の方が多いと思うんですよ。授乳中なんて、これに【数時間毎の献血】まで付いてくるのに。


どこの誰が専業主婦は暇だなんて言い出したんでしょうか?ぶっ飛ばしてやりたいです。


もちろん【仕事】を手伝ってくれる男性もたくさんいらっしゃると思います。我が家のパパもたくさん助けてくれます。


でもね、仕事だけ減らしたからって精神的な負担が同じとは限らないと思うんですよ。


どういうことか?


専業主婦のママって、24時間365日ママなんですよ。

















だから何?って思ったそこの貴男は、残念ながら私が考えるに、8割の方です。ママっていうのは、個人の名前では無いんです。【役割】なんですよ。つまり、仕事の一部で、常に精神は解放されていないって事なんです。


24時間365日。


常に

【ママとして】家事をして

【ママとして】育児をして

【ママとして】トイレに行って

【ママとして】お風呂に入って

【ママとして】話をして

【ママとして】ご飯を食べて。。。


ところがこれ、パパは違う事が多い気がします。


特に外に働きに出ているパパは、自宅では【パパ】ですが外では【サラリーマン】かも知れません。そして、自宅から職場に向かうまでの時間は【個人】に簡単に戻る事ができます。


ちょっと小腹が空いたらコンビニに寄ってみたり、気分転換にラーメン屋に入ったり、カフェでほっとひと息ついたり。。。


しかも、【お給料】という自由に遣えるお金を労働の対価として貰えているはずです。


もちろん仕事は楽しいばかりではないでしょう。辛い事や悔しい事もあって、時には体調不良の時だって無理して働かなければならないかも知れません。それは本当に素晴らしい事で尊敬に値すると思います。


















でもね


















そんなん


















専業主婦だって同じだわ。


















何なら、家の中に居て逃げ場が無い分、パパより辛いケースも多々あると思いますよ?私は過去に外で働いていた事もあるので比べますと、外で働いていた時の方が休みやすかったです。それはなぜか?【休日】があったからです。


専業主婦は毎日【休日みたいなもん】だろって思った男性は、早速今度のご自分の【休日】にせっせと【パパとして休日みたいなもん】を体験してみて下さい。簡単です。普段はママがやっている事を全て、パパがやるだけの事ですから。どうせ【休日みたいなもん】なんだから、【休日】が【休日みたいなもん】に代わったところで文句はありませんよね?


















ね?



















ここで返答に詰まった貴男の奥さんは、私から言わせればパートナー選びに失敗しています。


本来であれば、誰よりも頼りにしていて、誰よりも甘えたいパートナーに、そんな風にどん底に突き落とされたら私なら大袈裟ではなく、生きていけません。幸い私のパートナーは、2割の方だったので本当に有り難いと思っています。


その上女性の身体は本当にデリケートで、子孫を残す為に休み無く、働き続けているんです。生理という名前くらいは聞いた事がある方もいらっしゃるかと思いますが、具体的に女性に何が起きているのか知っている方はもしかしたら2割にも満たないのでは?


そう疑ってしまう程、私が聞いた話にでてくる男性は思いやりを感じられない方々ばかりでした。


女性は生まれてくる時に、次の子孫を残す為の卵を抱えて生まれてきます。その卵は減る一方で増やす事はできません。だからこそその卵を守るベッドを自らの身体の内部につくります。大切な命を育むベッドなので、来たるべき時に備えて、ある程度の年齢になるとベッド作りの練習を始めます。そして、不要と分かるとそのベッドを一度身体の外へ排出します。これがいわゆる生理です。


分かりやすいようにベッドと表現していますが、要は自分の血肉や細胞です。だから、この間女性の身体には物凄く負担がかかっています。頭痛、腹痛、腰痛、気持ち悪さ、吐き気、ムカムカ、食欲不振、体温低下等など…個人差があるので数え上げればきりがない程、本当に様々な症状に襲われます。


精神的にもイライラしたり涙もろくなったり不安に駆られたりします。


そしてその辛さは、ほぼ1週間続きます。


健康なのに。


健康だからこそ。


毎月必ず。


どんなに辛くても


どんなに苦しくても


体調を整えれば整える程、きっちりしっかりやってきます。


プールを楽しみにしていても、温泉を楽しみにしていても、入れない事もあります。


ストレスで予定が狂う事も多々あります。























8割を自覚した男性は想像してみて下さい。



















そんな状態で、【休日みたいなもん】をこなす事を。。。

















貴男だったら耐えられますか?


ちなみに、母乳は主に血液と同じ成分なんだそうです。だから献血と表現したのですが、授乳中に生理が来てしまう事もあるんです。どれだけ負担がかかるか想像できますか?


家事と自分が手がけている仕事を天秤にかけて、『俺はこんなに働いている』と自信をもつのは良いと思います。でも、本当にパートナーを愛しているなら、もっとパートナーの立場に寄り添えませんか?こういう事に気付けるパートナーを捨てようとする人なんていないと思いませんか?


私が聞いた話に出てくる男性は、奥さんがこんな思いをしている事に気付こうともせず、家事すら手伝わず育児もせず、作ってもらったご飯をスマホ片手に食べ、自分が使った食器と家族が使った食器を洗っただけで『俺は家事も仕事もやっている』と胸を張っているそうです。。。






















不安




























女性男性問わず、相手を思いやり、相手の話に耳を傾け、相手の立場を考えながら行動できたら、もっと幸せを感じられる時間が増えるのではないかというのが持論です。


毒吐き失礼致しました。


最後までお読み下さった方(が、もしもいらっしゃったら)ありがとうございました。