布絵本を生まれて初めて作るに当たって、私にはいくつか課題がありました。
①センスがほぼ無い
②絵が苦手
③ミシンを持っていない
③のミシン云々は努力と根性の手縫いでやりきるとして、①と②はどうしようもない
私にあるのは溢れんばかりのやる気と愛しい愛しい我が子(時折怪獣)への愛だけ。。。
ですが今回、秘策がありました名付けて
他力本願
えぇ。何の事はありません。私から見たら絵が上手にススイっと描けるパパに下絵をお願いする事にしました。我が子の好みを考え、『のりもの』をテーマにする事にしました。更に中でも『路面電車』を主役に考える事にしました。
ところが、路面電車ってネットで検索しても布絵本のお手本が見当たらないんですよ〜
なんで〜?
路面電車を主役にしたいのに『まち』のお手本もほとんど見つけられず。。。
まずはパパに『まち』を描いてもらいました。その際①私がフェルトで作る事を考慮して②原寸大で描いて下さいと条件を付けたにも関わらず、原稿料ビール2本で引き受けてくれたパパの図案がコチラ
何にも資料を見る事無く、ひょいひょいと描いて(るように見えました)くれました
唯一資料を使ったのは踏切で、ネットにフェルトで作った踏切のお手本があって素敵だったので、その画像だけパパに見せて、そっくりそのまま見て描いてもらいました。
そんなこんなで下絵ができたので、ここからは私の仕事です
まずはパパに描いてもらった下絵を見て、一番大変そうな細かい部分から作っていく事にしました。
作ってる最中に可愛い怪獣の妨害に遭い、既に下描きが消えかけてますが、結構忠実に再現できたと思っています
更にコチラも
そんなこんなで、路面電車の主役ページは、縦約20cm×2、横約20cm×2の枠にまとまりそう。。。と思っていたのですが、まだまだ先は長かったのです。結論から言うと、このページだけで制作期間は2ヶ月かかってしまいました。。。
路面電車を主役にした布絵本を作りたい私は、このページがとにかく一番大切だと思っていました。そしてだからこそ、このページでやりたい事がたくさんありました。
①路面電車だけでなく電車も入れる
②スナップボタンの練習
③踏切は動かせるもの
④電車も動かせるもの
⑤ワンワンとぽぅぽの指人形で遊べる
⑥リボン結びの練習
⑦ページ自体が楽しいもの
⑧見た目もカラフル
⑨路面電車や電車はなるべくリアルに
⑩『まち』も我が子の好みを反映
と、思い出すままに挙げてみるとこんな感じです。我ながらとってもこだわって、とっても欲張って、でも最終的には全部入れて自己満足に浸っております。
写真が多いので、最終的な形はほぼ完成した絵本全ページ公開の際に挙げるとして、主役の路面電車がコチラ
この路面電車は、我が子のお気に入り電車を元に作成しました。絵が苦手な私は、
ネットで写真検索
↓
写真を元に写しながら下絵作成
↓
下絵を写しながら型紙作成
↓
型紙を元に布切断
↓
部分刺繍
↓
縫って完成
という流れでチマチマ仕上げました。写真を見られる方には是非拡大して見ていただきたいのですが、路面電車の行き先には『たのしい』と刺繍してあります。我が子に楽しんで欲しいというママの愛と遊び心です
パパが描いてくれた公園はこんな感じです。
しかしこの後、大問題が発生します。せっかくパパが描いてくれた下絵にも弱点があったのです。
それは
色が無い
繰り返しになりますが、センスが無い私には、下絵に合わせて色を選ぶ事すら困難なんです。。。
かと言って、全部パパに指定してもらうのも申し訳無いし、うーん散々悩んで、作っていく内に最終的には一部全然違うものが出来上がりました。。。
裏側ぐちゃぐちゃでも表しか見えなくなるから良いよね〜と突き進みました
こんな感じで、色を想像できた場所はパパの下絵通りに作り、再現するのが難しいと思った所は、資料をもとに架空の建物を自分で作る事にしました。最終的な資料写真の枚数は、布絵本全体で400枚を超えました