ジョン。 | おいでよ、勘吉っつぁん。

おいでよ、勘吉っつぁん。

勘吉は障がい犬で車いす乗りなのであります(◜௰◝) チャンプはワンワン犬でただただ吠える犬であります(¯―¯٥)

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子供の頃住んだ小さな街。

坂道の多い街。
近所に同世代の
子どもがたくさんいた。

だけどもなぜか同級生が
いなかった。


私の友達はみんな一つ上だった。



ある時期、突然線を引かれた
気持ちになった。



友達の小学校入学。




いつものように
あーそぼ♪って誘いに行っても、
おばさんが


「ユカはまだガッコ!!」



とぼとぼ
ブロックの塀に自分の体を
擦り付けながら帰った。


何度か往復した。


でも家には帰らなかった。



ちょっと小高いウチの前の神社。
海が見える。
風は強いが陰になる場所は知ってた。

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その時この感情にきづいていたのかなあ?
「寂しい」って。


両親は仕事。
祖父母も家業をしていた。


でも少しするとジョンがきた。
ジョンは私の隣に座ってた。
そして
私の見ている海を見てた。

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ジョンが来たら涙が出た。
声を出して泣いた。


そして
泣き疲れてジョンと帰った。
ジョンはウチの隣の犬。


鎖に繋がれた事はない。


「ジョン、まったね~
バイバ~イ~!!」


夜、カレーライスだった。
ジョンがウチの縁側の台に登った。
ジョンの影が見えた。

「ジョーンだ!
お母さん、ジョンが
カレー食べたいって」


母はいいのかなぁ?
と言いながらも、ジョンに
カレーライスを食べさせてくれた。


友達になったジョン。


ジョンに
またあいたい。


ねージョン、
私、また寂しいよ。












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