かつて鎌倉にあった
なたやさんのご主人のお話は
今でも鮮明に覚えています
なたやさんはオリジナルの
能装束を写した摺り友禅と
唐織の帯を置いてらっしゃいました
向鶴菱の着物をちょっと長めの袖で
「いつか」などと思っていたら
閉店されてしまって、今でも後悔です
柄に柄
色に色
なたやさんの提案は
ゴージャスで華やかで
着物でしか味わえない
装いの楽しさがありました
なたやさんは
「コーディネートなどしない」と
おっしゃってました
一番いい帯を締めればいい
洋服育ちの私には
センセーションでした
それでも
色や柄を考えて
コーディネートしてるわけですが(笑)
時々
なたやさんの言葉を思い出します
リンクしない色、素材
そうした異物を混入をしてやると
ぱっと映えることがあるのです
だから着物はやめられない








