これまでの過程 

これまでの話のリンクを載せておきます。

マニアックな分野ですが、たまに当ブログにアクセスされる方が一定数見えます。

焙煎機を作りたいけど、自作されている方の情報が少なく貴重では

あると、私も製作当時、検索していて感じた点です。

なんとかまとめ上げたいと思っていましたが、ようやくまとめ上げることができました。

 

 

 

 

 

 

 ドラム 

これまでのお話ではケーキ型とパンチングメタルを合わせたところで

紹介が止まっていましたのでその後の過程を紹介します。

 

ホールソーで穴を空けます。

ケーキ型の中心を狙って、

貫通。

かなり時間かかりました・・

豆の投入口兼回転軸とするため、パイプホルダーをねじどめしました。

使用したのはこれ↓

結局、1個しか使わなかったのですが、2個セットしかなかったので、2個購入。

 

 

 囲い 

囲いの方にも同様に穴を空けます。

この穴に上のドラムの回転軸が刺さるイメージです。

 

回転しやすいようベアリングを設置します。

 

ベアリングはこれです。

 

 試作1号 

ステンレスの加工に悪戦苦闘しながらもとりあえず完成させたのが↓。

 

実際、生豆をいれて動かしてみたのですが、色々問題があり、

↓の記事に繋がります。

 

問題点としては、

①モーターの出力不足

②豆が引っかかる

③豆が抜け落ちる

を挙げていましたが、もう一つ問題があり、

④焙煎後、ドラムからの豆の排出がしづらい

 

ということがありました。

どうゆうことかというと、試作1号のドラムは囲いに完全に

一体となっており、分離できない構造でした。

KALDIの焙煎機方式と同じく、焙煎機ごと持ち上げて、

投入口から排出すればいいやと思っていたのですが、

重量もそれなりになりましたし、なにより、焙煎直後の熱々の焙煎機を

どうやって抱えて、豆を排出するのかが問題でした。

 

↓KALDIの焙煎機。上部の取っ手をもって、焙煎機自体を持ち上げて豆を出す仕様です。

 

 

 

ただでさえ、高温で危険なのに、その上、作業性も悪いとあっては、

怪我のもとです。そのため、ドラムと本体を分離できるようにしました。

 

 改良 

①~③の改良については、問題点の記事である程度触れましたが、

画像とかも少なかったのでそれも交えて再度、簡単に紹介します。

ACモーターはパワーが無いのでDCモーターに変更しました。

 

同型品↓

 

 

ACアダプタはハードオフで適当に見つけてきました。

 

②③の豆が引っかかるのと抜け落ちるのに対しては、

豆攪拌用の羽の隙間に豆が引っかかるので、L字アングルにして引っかからないように、

豆の抜け落ちは、パンチングメタルの穴が大きすぎて、豆が抜け落ちるので、

内側にメッシュを貼りました。

 

④については、ドラムを上に引き抜けるよう、囲いには切り欠きを入れます。

 

 

問題は、モーターとドラムです。

動力を伝えるにはモーターと接続されていないといけないですが、

分離もしたいという矛盾があります。

最初は、ギア同士で接続しようかと思っていたのですが、

ギアの仕様がよく分からないのと、ギア自体が高いというのがあり、

こうしました。

モーター側をU字に。

ドラム側を蝶ネジに。

 

で、こうなりました。

モーターの接続部はこんな感じです。

温度計は投入口から差し込みます。

 

大分、改良を施し、ちゃんと500gの豆を入れてもドラムが回りました!

ただ、一つだけ問題があり、ドラムを地面と水平にしているためか、

豆が投入口から零れ落ちてきました。

 

そのため、最後に、焙煎機全体を傾けました。

 

 実焙煎の様子 

紹介した焙煎機の様子と共に、動画で紹介しています。

 

 

 焙煎機作ってみて 

やっぱり電動は楽で良いです。

また、焙煎量も増えて、1kg(500gを2回)まとめて焙煎して冷凍しています。

以前は150gくらいを週に1回、焙煎していたのが、月1回で済むようになり、

かなり楽になりました。

 

正直、製作自体はかなり大変でした。

金属の加工自体が慣れていないことに加え、

ステンレスの硬さに泣かされました。

最初、ホームセンターの1000円くらいの安い電動工具を使っていたのですが、

さすがにパワー不足を感じRYOBIの電動ドリルを購入し、幾分か楽にはなりました。

 

試行錯誤しながら、仕上げていったため、決してスマートな見た目ではありませんが、

苦労して製作した分、気に入っていますし、動いたときは感動しました。