途中でブログはほったらかしになっていましたが、
一応、電動焙煎機は自作し、現在、これで焙煎をしております。
製作・運用するなかで色々問題点も出てきて、時々改造しながら使っております。
現在までブログにアップしている範囲のまま使用すると、以下の問題点があるため、
参考にされる方がいるかわかりませんが、注意が必要です。
問題点
①モーターの出力が弱い
②豆が引っかかる
③豆が抜け落ちる
問題点①モーターの出力が弱い
現在、ブログ上ではACモーターを設置したところで止まっています。
一応、ドラムだけなら問題なく回ったのですが、豆を500g入れると回りませんでした。
現在、ブログでは下記モーターと同型の回転数が50-60RPMを使用しています。
ただ、これだと、コーヒー豆500gをまわすのにトルクが足りません・・・。
今回、必要なトルクを計算すると、ドラム径が15cm、重量は0.5kgのため、
必要トルク : 15÷2×0.5 = 3.75 kg・cm
となります。
ただ、これにはドラムの重量が含まれていないため、
実際にはこれの2倍は必要と考えた方が良いと思います。
で、モーターについてみていくと、50-60RPMはトルク明記がないため、
同型モーターの回転数違いから類推しますと、
5-6RPM ・・・ 6kg・cm
10-12RPM ・・・ 3kg・cm
50-60RPM ・・・ 1kg・cm未満?
全然足りてないです・・・。
おそらく、50-60RPMだと、豆100g程度でドラムが軽ければいけるかもしれません。
アマゾンレビューで、同じように焙煎機用途で問題なく回転できた!というレビューが
あるのですが、おそらく豆の量は少なめかつドラムが軽量なのだと思います。
で、実際今使用しているのは、以下のスペックのものです。
DCモーター
回転数:40RPM
トルク:10.0kg・cm
使用しているのはUXCELのものですが、品切れ中のため、
同じと思われるものになりますが、↓のようなものです。
問題点②豆が引っかかる
今の案だと、↓のように、ドラムの外板をそのまま攪拌用の出っ張りにしています。
ただ、これだと、矢印のところに豆が引っかかります。
良いアイデアだと思ったのですが・・・
そのため、今は別にアルミアングルをつけています。
問題点③豆が抜け落ちる
ドラムの外板にパンチングメタルを使用していますが、
パンチングメタルの穴から豆が抜け落ちてしまいます。
穴は6mmが開いているのですが、6mmだと小粒な品種の豆とかは
ほとんど落ちてしまいます。
そのため、さらに内側にメッシュを巻いて対応しています。
ステンの板厚が薄いものだと、これ以上小さい穴のものが見つからいため、
メッシュにするとか、アルミにするとか対応が必要です。
ドラムの材質について
”熱に強い=ステンレス”のため、ステンレスを使用しましたが、
”ステンレス=熱が伝わりづらい” という性質もあります。
そのため、大量に豆を焙煎する場合、ドラムの余熱をしておかないと
中々温度があがりませんので、短時間焙煎には向きません。
(大量の熱量を与える術があればよいのですが・・・
家庭用コンロだと500gはギリギリな感じもあります。)
また、排熱機構がないと、熱の細かいコントロールもできなくなります。
今はそこまで拘るつもりはないですが、プロ用のものは
やはり色々考えられているのだなぁと、自作してみて実感しました。
話が少しそれましたが、材質はアルミでも”耐熱”という意味では
問題ないかと思います。
熱の伝わりも良く軽いため、かえって、趣味レベルならその方が
扱いがしやすいように思います。
加工のしやすさもステンレスの比ではなく容易ですし・・。
ステンレスの硬いこと硬いこと・・・
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