会社更生法の手続きは、基本、管財人の弁護士さんと、裁判所、債権者の間でなされるので、元経営者のやることは定められていません。
ただ、ケースによるもののようで、更正法が入っている間も営業を継続している場合、やはり運営を手伝うように命令が下る場合があります。
私はそのケースでして、お取引いただいていた業者さんや、近隣のお世話になっている会社にご挨拶と、今後のお願いをしてまわりました。
ただ、混乱を極めたのは契約書について。株式会社という肩書きから、更生会社となり、代表として名前と印鑑をついている私の名前がなくなるので、契約書が不完全なものとなっているのです。
当然書き換えが必要になり、管財人の弁護士さんの名前と、更生会社○○という書き換えなど、数十件ある契約書を早急に対処しなければなりませんでした。
判子があるなら楽なのですが、更生会社になってからの判子が出来ておらず、もう手が痛くなるほどペンを走らせました。主にパソコンを使っての作業になれてしまっていたのが仇になりました。
字は日ごろから書かないといけませんね。
そんなデスクワークも一息ついたとき、一週間の客数をチェックしていたとき、社員の一人が私の元へ来てくれ、話をしてくれました。
私も気がついていたのですが、「更正法が入ってから客数が大幅に減少している」と心配して伝えにきてくれたのです。
およそ40%減。これは大赤字です。予約を頂いた方以外ほとんどきていない計算になります。
いやな予感がしていましたが、その減少は氷山の一角でした。日を重ねるごとに減少はひどくなりました。
その後はTSUTAYA