ねえ、ねえ、インテル、入ってる、ウイリアムテル | 可愛い君に愛を囁きたい

舞琴はジョンコルトレーンの「ジャイアントステップ」を弾いた。

舞琴はピアノでアドリブで自由に絵を描いていった。

今感じる自分の感情をピアノにぶつけた。

マリーはそれを初めて聞いた。

何、この曲。フリージャズ?

適当に弾いてるみたいだけど、形になってる。

なんか難しそうな曲。

ちゃんと弾けてるのかどうか分からない。

でも活き活きしてる。

舞琴の演奏にはポップスの影響が出てるわ。

聴きやすくて、いい。

これを個性というなら、悪くない。

そうだ、クラシックに自由は与えられていない。

型通りの演奏が守られている。

でもそれ故個性が出しにくい。

演奏は雑だけど、売れる演奏をしそうだわ。

これを個性というなら、舞琴は抜きに出てるかもしれない。



うん、音がはずれた。

まただ。

わざと……?

そうか、なんとなくコード進行が分かってきた。

なんて曲。

ちゃんと弾けてないわ、やっぱり。

それでもなんかクラシックの束縛から解放されてのびのび演奏してるわ。

下手くそ。

やっぱりへたくそだわ。

音がずれた。

もう、ひどい。

ピッチもめちゃくちゃ。

でも技術さえものにしたら、悪くないかもしれない。




ジョンコルトレーンの「ジャイアントステップ」とは


転調を繰り返すジャズの曲。


コード進行は、


B D7 / G B♭7 /  E♭ / Am D7 /

G B♭7 / E♭ F♯7 / B / Fm B♭7 /

E♭  / Am D7 / G / C♯m 7 F♯7 /

B / Fm B♭7 / E♭ / ( C♯m7 F♯7) //


店長、オーダー入ってます。


何を言ってるのか分かりません。



ちなみにコルトレーン進行と呼ばれる、


全ての調を聞き分けられるとしたら、








あんた、天才かもね。