「獅子が我が子を先人の谷に突き落とす」
これは母親がわざと自分の子供たちを
崖から落として、登ってきた子供だけを
育てるという百獣の王ならではの
ことわざだ。
NHKの「ダーウィンが来た」で
ライオン一家の長い旅というのをやってた。
タンザニアのライオン一家の物語。
干ばつで川が干上がり、
消えた草食動物を追って
ライオンの家族が旅に……。
飢えと乾き。
なかなか来ない雨季。
狩りの最中、子どもがひん死の重傷を負う。
そこで崖を登れない怪我をしたライオンの子。
どうする母親。
ことわざは……。
母親は必死で登ろうとする子供を助けに向かう。
母だけでなく、子供も怪我したライオンの子を
手助け。
そして立ち向かう崖を登りきった。
そう、ことわざは間違いだった。
しかし結局足の悪い子は足手まといになり、
母親は究極の選択をせまられる。
足の悪いライオンはいつまでも群れについて行こうとし、
子供は必死に追いかける。
それに付き添う母親。
しかし最後に群れから、足の悪い子は消えた。
そしてやっと雨季が来た。