タイトル 「天使の羽」 457 | 可愛い君に愛を囁きたい

 

 鈴音は沙希の介護中


 ジャンプをしたり、


 足の踏み出し方の


 練習をしたりしていた。


「鈴ねえ、フィギュアの練習してるの?」


 と沙希に指摘されるまで


 気がつかなかった。


 まったくの無意識だった。


  

 まだ未練を断ち切れてないのだ。


 いや、そうじゃない。


 傘を持つとゴルフの真似をするのと


 一緒だ。


 戻りたいわけじゃない。


 あんな厳しい世界に。


 二度と。。。