タイトル 「天使の羽」 450「いつの間に……」 畠山は興奮のあまり、 鈴音の両手をギュッと握りしめた。 痛い。鈴音は顔をしかめた。 鈴音のそんな表情にも気付かないほど 畠山はひとりで興奮している。「……いや、 今までどこで練習してたの」 あまりの畠山の圧力に 鈴音は腰がひけてしまってた。「私、あのお……」 鈴音はまだ 正確な状況を 把握できてない。