タイトル 「天使の羽」 926 | 可愛い君に愛を囁きたい


「そういえば、この前テレビ出てたでしょ」



「えっ、ああ、バラエティー番組、


 見たんですか?」



 フィギュアスケートブームのせいか、


 最近たまにテレビに呼ばれる。



 鈴音は恥ずかしくて


 自分の出た番組はまだ見てなかった。



「見たわよ」



 畠山はその時のことを思い出して


 笑ってると思ったようだ。



「でも芸人だけは気をつけてなさいよ」


 畠山はいつもこんなに側にいるのに、


 鈴音の気持ちに気がついてないようだった。



 結局それからも


 翔太との関係に何の進展もなかった。


 それでも鈴音は毎日が楽しくて仕方なかった。