タイトル 「天使の羽」 561 | 可愛い君に愛を囁きたい

 朝が来ると、


 ひなたは部屋まで


 食事を持ってきてくれた。



 旅館と見間違うような料理。



 鈴音は恐る恐る


 箸をつけると、


 ひなたは着替えを始めた。



「私、仕事あるから


 先に行くね」





 ひなたはパンを一切れ口にふくんで、



「鈴音はいつまでも


 ここにいてもいいからね」と言う。


 これって、アニメなんかで


 よく見るシチュエーションじゃないの。


 ひなたって、やっぱ、


 萌えるクローバー


 そうは言っても、


 この家には


 中塚総合病院の先生ばかりだ。



「私、一緒に出るよ。


 会うと気まずいじゃない」