タイトル 「天使の羽」 98 | 可愛い君に愛を囁きたい

「俺は一生、


 脚の悪くなった子供の


 面倒を見るのは


 嫌だからな」


 拓海は離婚を切り出し、


 病室を出て行った。


 奈菜は拓海が投げつけた


 離婚届を手にして、


 泣いていた。


 拓海の声は


 6人部屋にいた全員が耳にし、


 あっという間に


 病棟全員が知ることになった。


 みんなが


 どう声をかけていいのか、


 迷っていた。