タイトル 「天使の羽」 166 | 可愛い君に愛を囁きたい

 結城は奈菜が


 自殺した時のことを


 思い出していた。



「見て、


 天使の羽が


 ふってくるでしょ」




沙希は


雪のことを


羽と呼んだ。



「ママの羽なの」




確かに


あの日の雪は


まるで天使の羽のようだった。