本当に良かった。
これは水島ヒロが文学賞をとったから、
良かったという善意の良かったではない。
「第5回ポプラ社小説大賞」
水島ヒロがとったのが、これだ。
実は考えてなかったわけではないのだ。
出そうかどうしようか。
出さなくて良かった。
賞金がバカみたいにお高い。
「そう、お高いんでしょう、この賞」
「えっ、たった2000万円、安いわ」
そう、水島ヒロには2000万円は
テレビショッピングみたいに安いかもしれないが、
文学賞の中では一番賞金がいいのでは……。
まあ出さなかったのはその賞を見つけた時、
締め切りを過ぎていたからだ。
良かった、間に合わなくて。
やっぱ、賞金が高いと魔物が潜んでるな。
プロも参加するからな。