タイトル 「天使の羽」 576 | 可愛い君に愛を囁きたい


境内に着くと、


真剣に鈴音は


手を合わせて


祈りを始めた。


「今日はタクシーで行くよ」


 ひなたは息を切らして現れた。


「お金持ちー」


 鈴音の横で、再びひなたは手を合わせた。


「自分の足のこと


 祈ればいいのにね」


 

「それが沙希ちゃんなんだって」


「そうね」


 鈴音は納得した。