タイトル 「天使の羽」 124 | 可愛い君に愛を囁きたい

「沙希ちゃん、


 本当にいつも


 笑ってるよね」


 

 鈴音は


 沙希のママが


 病院の屋上から


 跳び降りたことを


 知らされていなかった。




「本当に、沙希ちゃんって


 いい子ですね」
 

 鈴音は沙希が


 お気に入りだった。


「普通足が悪かったら、


 もっと落ち込んでもいいのに」
 


 それは鈴音だから思うことだ。