タイトル 「天使の羽」 559「ありがとう、ひなた」 鈴音はひなたに抱きついた。「多分、両想いだよ」「ないって」「だって、じっと 見てたじゃない、 鈴音のこと」「あれは、ほら、昔、 見たことがあったから……」「でも覚えてたんだよ」 そうだ、翔太さんは覚えてた。 選手の一人に過ぎなかった 私のことを…………。