タイトル 「天使の羽」 982 | 可愛い君に愛を囁きたい


「あなたは私が親で幸せじゃなかった?」


 みさきは黙り込んだ。


 みさきは何も言えなかった。


「子供は本当の親に育てられる方がいいと思わない?」


 小春はみさきに尋ねた。


「思うわ。


 だから誤解を解いてと、頼んでるんじゃない」


 拓海がいい父親と知っている。


 だから強くそう願うのだ。


「良かったわ。あなたは私が親で幸せだったのね」


 そんなこと言ってない。


「やっぱり私ってグットマザー大賞!?」


 まさか、これってボケてるの? 


 小春は自分の言ったことに、大うけしてる。


 ぜんぜんうけてないんですけど……。


「おかあさん、真面目に答えてよ」