タイトル 「天使の羽」 884 | 可愛い君に愛を囁きたい


「それは……」


 拓海は思わず言葉を詰まらせた。


「あなたがずっと、


 奈菜さんから、


 沙希ちゃんを守ってあげてたんでしょ」


 えっ……?


 意味が分からない。


 拓海があの優しい母親から、


 沙希ちゃんを守っていたって……。





 拓海は軽く頷いた。