タイトル 「天使の羽」 282「実はさ」 翔太は照れたように 目をそらして言った。「フィギュアの練習で いつもやってた訓練が あるんだけど……、 手伝ってもらえるかな……」「なんですか」 ひなたの声は 半音上がった。単調なリハビリの中で、スケート選手の練習の手伝いができる。ひなたはやる気満々だった。