タイトル 「天使の羽」 139 ○月◇日 「ああ、私は嘘つきだ。 私が家にも引きこもれないのは、 家にうるさい姉と、 両親が暮らしているからだ。 何かというと 落ちこぼれの私を傷つける。 私が外に出て行くのは、 まったくの他人の方が、 まだ私を傷つけないからだ。 私は外ではいつだって笑っている。 愛想笑いをするほうが楽だからだ。 笑っていればとりあえず、 いろんなことが うまくいってる気がする。」