タイトル 「天使の羽」 799 | 可愛い君に愛を囁きたい


 染谷鈴音は私……、


 私なのに……。




「どいて、じゃまよ」


 鈴音は突き跳ばされた。


 鈴音は一人だけ


 取り残されたように、


 ポツンと立ち尽くしていた。


 どうせ、私より、


 ひなたの方が可愛いわよ。


 鈴音は少しムッとした。