タイトル 「天使の羽」 629 鈴音の頬が桜色に染まる。「顔が真っ赤じゃない」 畠山が指摘した。「熱があるの?風邪……?」 畠山は鈴音のおでこに手をあてた。 鈴音は体中が火照っていた。 そしてもしそこに沙希がいたら、 鈴音の背中に大きな翼が 羽ばたいてることに 気がついただろう。