昨夜の稽古の出席団員さんは 主宰 副長の私 松下さん 千鶴さん 慶子さん ひろみちゃん 蒲原氏 野口氏 山田氏 そして過去とある事があり反省し謝罪に訪れた岩満氏 の合計10名が出席しました

台本を出来る限り最初から最後まで流れとして演じて各々で筋を掴み組み立て五感で感じ どう処理し繋げ気持ちと時間の過程を変化させてゆくのかと云う稽古でした

役者同士の演技のスパーク
真剣に体現表現し無空間に静と動のドラマを成立させ
瞬間 瞬間 に悩み模索し試し演技のカードを切ってゆく

ポーカーに例えるならば まだ誰も当然ながら ロイヤルストレートフラッシュは出していない せいぜい2ペアくらいの揃い目 役者は一人の演技だけでは極上の揃い目を出す事は絶対に不可能

日を重ねて 思いを重ねて 何枚も何回もカードを切る 何枚も 何回も 本番の舞台公演の観客の目の前にロイヤルストレートフラッシュを揃い出す為にだけ 今は 何枚も 何回も 皆で悩み模索しながらカードを切り合う

しかし本番舞台でも完璧なるロイヤルストレートフラッシュを出すのは至難の業である 何故か?

運が最後には必要だから

稽古は十分重ねた 板(舞台) 舞台装置 衣装 全部完璧 しかし芝居は生モノである アクシデントやハプニングが想定される テレビや映画の様に御都合良く編集や撮り直し仕切り直しが絶対に出来ない生の勝負の世界 スポーツの様な競いのドラマで変化はない 総仕上げした作品を観客に披露し自分自身を奮い立たせ五感を使った表現に究極の仕上げの結果を賭けるのである

だから舞台は特別に面白い
だから舞台こそ極上のエンターテイメント

それは演じる役者側に感じる事

映画もいいだろう テレビもいいだろう しかし生(ナマ)の緊迫感と迫力を知った観客は舞台芝居の虜になる 観客自身も知るのです 自分自身もまた板の参加者になってる 観るという参加者になっている事に

やり直し 見直し 演じ直しがきかない世界

撮ったモノは何回観ても寸分変わらず また特撮やCGでいくらでも色が添えられる それは否定はしない それは また別な魅力がある 現に私は活動写真(映画)の大ファンであります

されど舞台 しかし舞台

たかが舞台等 絶対に言いません!!

これは世界中の舞台で演じ続ける全役者を代表して言心から云いたい

たかが舞台等 絶対に言いません!!

役者にとっては舞台こそが真の実力が試される処なのです

熱筆してしまいましたが… ガーン

昨夜の稽古は各々の役者さん達がピリッと空気と尻の穴をしっかりと閉めて 物凄い熱意ある心構えで稽古に挑んでいたので感動しました 良い顔してました 良い情熱でした 良い挑みの心意気でした 空気がアンサンブルを奏でてました

嬉しいですね 役者を私は長年にも渡りやってますが 役者冥利に尽きる感動でした 一生懸命に感動しました その気持ちを大切にし本番で総仕上げして全身全霊を込めて本番を迎えて欲しいと思います 勿論 私も皆には負けぬ様に日々 精進努力を重ね続けます

金と安定を追い 仕事を持ち 生活を持ち 私生活では各々の役割と義務と責任を持ち 疲れた体を引き摺って 悩みや切なさを引き摺って 自ら奮い立たせてアフターに稽古に駆け付ける劇団の役者の皆さん 本当に凄いです 本当に素晴らしいです 私は感謝と感激してます 主宰も全く同感だと思います クローバー

皆 私生活とは全く異なる変身や変貌に魅了され 役作りに魅了され 生みの悩み苦しみ模索に魅了され 劇団の芝居稽古に駆け付けるのだと思います 私はそうです

私生活のストレス等 全部飛びますから 不思議と全部飛びますから 私生活の嫌なストレスの延長や境がない嫌なしがらみ等 全部飛びますから 例えるならば 芝居は人生のサウナ の様なものです 毛穴から心から思考から全部 嫌な物事が飛びます 綺麗に見事に飛びます

そこには夢と希望と光と創造と構築があるだけですから … 。

だから 主宰も 私も 劇団員も止められない

これは自己満足の定義を述べているのではありません
世界中の役者さん達 エンターテイメントに係わる全ての人達に共通し云える事なのです

無から始まり真剣に演じる 凝縮した人生を何度も何回も違う形や立場で演じ続け表現し正当化する
そんな人生を知ってしまった演出家や役者さん達は自分の素の人生は極上の色や音で飾られてゆくキャンバスや楽譜と同じだと私は思い感じます

劇団と 仲間と 舞台に

感謝 そして ありがとう

クローバー 追伸 劇団RINは施設や団体から依頼が多く寄せられる様になり 今後は舞台以外でも 時代劇 チャンバラ をメインに活躍の場所を拡げてゆく事が決定致しましたので宜しく御願い致します m(__)m